同胞コミュニティー東西南北

アマバンドの『楽しさ』を

兵庫朝鮮吹奏楽団

ここに注目!

94年から毎年演奏会、地域に根ざした活動
朝鮮学校の生徒に指導
「神戸サウンド」の愛称

 兵庫朝鮮吹奏楽団(呉錫永団長)は、社会人になっても楽器の素晴らしさを忘れられない有志らの呼びかけにより1992年、兵庫県下の同胞を中心に結成されました。

 94年から毎年演奏会を開いており、去る8月26日には第8回定期演奏会を成功裏に終えることができました。

 それ以外にも、同胞の結婚式や書芸展で演奏したり朝鮮学校の運動会で伴奏するなど、同胞関連のイベントに積極的に参加することで、地域に根差した活動を目指しています。

 朝鮮学校の吹奏楽部の発展に寄与しようと、昨年から大阪吹奏楽団とともに近畿地方の朝鮮学校生徒に対する指導も始めました。ささやかながら、演奏会で得た収益金を神戸朝高に寄付したこともあります。

 現在団員は約40名で、朝高を卒業して間もない10代から30代後半までの同胞で構成されています。職種も多種多様です。

 練習は毎週火・水曜と月に1、2回の日曜練習があります。各メンバーが仕事を調整しながら演奏のレベルアップを図っています。

 その甲斐あってか、定期演奏会を楽しみにしている観客が年々増えています。当楽団の演奏は、ちまたでは「神戸サウンド」という愛称で親しまれており、曲をリクエストされる同胞もいます。朝鮮の管弦楽曲として有名な「青山平野に豊年が来た」はとくに人気が高く、毎年演奏会で披露しています。演奏会を続ける過程で、ウリノレが同胞の生活に潤いを与えていることを実感しています。

 同胞を取り巻く環境は年々厳しくなっていますが、今後とも民族音楽を柱とした演奏を行い、アマチュアバンド特有のサウンド、楽しさを表現することで、民族文化のすばらしさを伝えたいと思っています。(黄勝義副団長)

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事