金正日総書記、江沢民主席

中朝友好の強化発展を確認


 朝鮮労働党総書記である金正日・朝鮮国防委員会委員長の招請により、中国共産党中央委員会総書記である江沢民・中華人民共和国主席が3日から5日まで朝鮮を公式訪問した。3日、特別機で平壌に到着した江主席を総書記が出迎えた。空港では江主席を歓迎する儀式が行われ、江主席が到着声明を発表した。江主席は錦繍山記念宮殿を訪れ、金日成主席に敬意を表した。また、金正日総書記と江沢民主席との単独会談、会談が平壌で行われ、夕方には総書記が木蘭館で盛大な歓迎宴を催した。江主席一行は4日には万寿台議事堂で最高人民会議常任委員会の金永南委員長、洪成南内閣総理と会見したほか、友誼塔に花輪を贈呈、万景台学生少年宮殿、人民大学習堂、万景台などを参観。メーデースタジアムで10余万人が参加して行われたマスゲームと芸術公演「百戦百勝の朝鮮労働党」を鑑賞した。江主席一行は5日、平壌市郊外のダチョウ牧場を参観。同日午後、特別機で帰途に着いた。金正日総書記が空港で江主席を歓送した。空港では江主席を歓送する儀式が行われた。江主席は離朝に際して総書記に感謝電文を送った。

幅広く深みある意見交換

 金正日総書記と江沢民主席との単独会談が3日、平壌で行われた。会談は真しかつ友好的な雰囲気の中で行われた。

 この日、両国首脳会談が平壌で行われた。会談では、両国の情勢を通報し合い、両党、両国間の友好・協力関係をいっそう強化発展させることと、共通の関心事となる一連の問題について幅広く、深みのある意見を交わし、討議されたすべての問題で見解の一致を見た。会談は温かく友好的な雰囲気の中で行われた。

 会談には、朝鮮側から金永南委員長、国防委員会第1副委員長の趙明禄・朝鮮人民軍総政治局長、国防委委員の金永春・人民軍総参謀長、朝鮮労働党中央委の崔泰福書記、姜錫柱第1外務次官、党中央委国際部の池在竜副部長、崔鎮洙駐中大使が参席した。

 中国側からは、中国共産党中央委政治局員の銭其★(王偏に「深」の右側)副首相、党中央委政治局員候補の曽慶紅・党中央委書記処書記、党中央軍事委委員の郭伯雄・中国人民解放軍副総参謀長、党中央委弁公長の王剛主任、戴秉国対外連絡部長、劉華秋外事公室主任、王国章駐朝大使が参加した。

自主的平和統一を支持

 金正日総書記は3日夕、江沢民主席を歓迎して木蘭館で宴会を催した。

 宴会では総書記と江主席が演説した。

 総書記は演説で、世代が交代し、多くの物事が変わったが、両国の党と国家、人民はつねに朝中友好を重んじ、発展させてきたと述べた。

 そして、中国の党と政府と人民が中国を富強で現代化された社会主義国に建設し、国の完全な統一を実現するための今後の活動で新たな成果を収めるよう心から願っているとしながら、新世紀の要請に即して朝中友好をさらに強化発展させることは、両国人民の利益に合致し、アジアと世界の平和と安全にも寄与すると指摘した。

 江主席は演説で、新世紀の中朝両国の隆盛発展のために、同地域と世界の平和と安定のために中国の党と政府、そして人民は、朝鮮の党と政府、人民と共に伝統を継承し、未来を見通しながら善隣、友好を維持し、協力を強化するとの精神にのっとって新世紀に両党、両国間の友好・協力関係を新たな発展段階へと引き上げるだろうと指摘。

 中国が最近、朝鮮が人民経済を復興し、発展させ対外関係を拡大し、北南関係を改善させ、祖国の自主的平和統一偉業を推進するうえで新しく立派な成果を収めており、国際社会から日増しに多くの同情と理解、支持と称賛を受けていることについてうれしく思うと述べた。(朝鮮通信)

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