短信


「靖国神社」参拝を糾弾

2団体が声明

 朝鮮の社会団体が引き続き小泉首相の「靖国神社」参拝を糾弾して声明を発表している。

 朝鮮職業総同盟スポークスマンは8月29日に声明を発表し、小泉首相の「靖国神社」参拝は「日本人を軍国主義的再侵略戦争にためらわずに飛び込む『突撃隊』につくりあげるため」のものであると非難した。

 声明は小泉首相の行動は単にアジア諸国の要求に対する無視ではなく「悪らつな挑戦であり、時代を逆戻りさせようとする妄動」であるとしながら、「歴史教科書わい曲や軍国主義亡霊を賛美する『靖国神社』参拝などの妄動を相次いで表面化しているのは、日本で軍国主義的思潮が公然と頭をもたげていることを示している」と指摘した。

 声明は日本が過去、朝鮮に犯した罪過を誠実に謝罪し、補償することを求め、日本の当局者が「靖国神社」参拝劇のような妄動を引き続き強行するなら、「侵略国としての汚名を永遠にぬぐえず、破滅するであろう」と警告した。

 金日成社会主義青年同盟は8月30日に声明を発表し、「日本の現執権者は過去の軍国主義者を『愛国者』、『英雄』に仕立て、これを通じて新しい世代を軍国主義思想で武装させようとしている」と非難した。

 声明は、朝鮮の500万の青年学生の意志を代弁するとしながら、「われわれの両親に対する殺りく蛮行とわが国に対する略奪を働いた約半世紀に、反共和国敵視策動の悪らつな半世紀以上を加えた1世紀におよぶ日本の犯罪史に対する裁きは、日本軍国主義反動勢力に対する容赦のない懲罰によってのみ計算されるであろう」と警鐘を鳴らした。

米軍がスパイ行為

 朝鮮中央通信によると米軍が8月に各種戦略・戦術偵察機を集中動員して行った朝鮮に対する空中スパイ活動は150余回にのぼる。

 米軍と南朝鮮軍は「乙支フォーカスレンズ」合同戦争演習の一貫として「北侵をねらった空中合同演習を大々的に強行した」と同通信は指摘した。この戦争演習が最終段階で行われていた8月30日の1日だけでも各種戦闘機350余機が動員された。20日から30日までの間には延べ5300余機に達するという。

ミサイル基地移転に反対

 永宗島住民らが構成する「永宗島ミサイル移転阻止対策委員会」がソウルと周辺地域の西北部一帯に対する「追加的防衛」との名目で永宗島にミサイル基地を移転しようとする国防部と仁川市当局に反対し、国際民間航空機関などに書簡を送った。

 同団体は書簡で、移転を計画している空軍ミサイル基地は仁川空港から4〜5キロしか離れていない所にあり、同基地は1988年12月、ナイキ・ミサイルの誤射事故を起こして人命被害を招いていることなどを指摘した。

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