グローバル新風
DPRK−STAMP
アントニオ猪木、テレサテン、ダイアナ妃、光明星1号…etc。これら朝鮮の「ユニーク」な切手が、夏のお台場を彩った。
今月の1日から1週間、東京お台場のビッグサイトで開催された「国際切手展」は世界各国の切手が展示・販売される10年に1度のイベント。そこに朝鮮切手社の代表団が来日し、弊社をはじめ商工連合会、朝鮮青年社がその販売をサポートした。 朝鮮ブースの注目度は高く、期間中は複数のメディアが取材に訪れた。来場者もブースに掲げた共和国旗や肖像画を見て驚いたように足を止める。 切手コレクターにとって珍しいというのは収集欲をかきたてる大事な要素だ。例えばバチカンやツバルなどの切手は、その国の「珍しさ」がセールスポイントとなり、国家の大きな財源になる。 しかし最初は「珍しさ」から足を止めていた来場者も「意外ときれいだね」「かわいい」と反応が肯定的になっていた。全体的に見ても朝鮮ブースの集客は上々だった。 しかし売り上げはそうでもない。展示会で知り合った在米同胞切手商は「日本でこんなに売れないのははじめてだ」と言う。10年前の国際切手展の時とは雲泥の差、バブルとデフレの時代差が購買意欲に影響したのだろう。出展する側も商売だけに、その国の景気動向は大事な問題だ。 今は日本よりも欧州や、景気の良い中国のほうが売れるという。朝鮮切手社も北京に支社を出すなど、中国市場を中心に販売活動を強化する方向だ。最近ではHP(www.dprk-stamp.com)も開設するほどの気合の入れようだ。(李達英=朝・日輸出入商社pulgasari@yahoo.co.jp) |