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祖国がより身近に、留学同訪問団

テーマ別に4コースに分かれ

 【平壌発=禹正美記者】日本の大学・専門学校に通う同胞学生らによる「留学同祖国訪問団」(主催=在日本朝鮮留学生同盟中央本部、団長=李柱成)。20回目を迎えた今年は、より多くの学生たちに祖国を知ってもらおうと、テーマ別にコースが設けられた。「民族文化スポーツ体験」、「統一国家建設」、「ウリマル短期留学」(12〜19日)、このうちのいずれかに追加滞在する「長期滞在」(9月1日まで)の4コースで、合わせて50余人が参加した。

 滞在中の5日間をともに行動した訪問団一行は12日に万景台、翌13日には白頭山を訪れた。平壌市内観光、大同江を走る遊覧船上での焼肉パーティー、現地の大学生とのボーリング大会なども楽しんだ。

 「民族文化スポーツ体験コース」の参加者らは、高麗磁器やチョゴリづくり、高句麗壁画と朝鮮芸術映画撮影所の参観、人民体育人ケ・スニ選手との交流会などを体験。「統一国家建設コース」のメンバーは、ダチョウ牧場と複合微生物工場、板門店、信川博物館などを参観。平壌外国語大学で日本語を専攻している3人の女子学生がチューターについた「ウリマル短期留学コース」は、母国語を本場で学べる格好の場となった。

 一方、参加者らは、滞在中に開催された祖国統一3大憲章記念塔竣工式(14日)と「2001年民族統一大祝祭」(15、16日)に留学同代表として参加した。

来年は平壌とソウルで

民族統一大祭典、共同報道文

 「2001年民族統一大祭典 北、南、海外共同報道文」が21日、平壌で発表され、次のように合意した。

 1、統一問題を民族同士の力で自主的に解決するため、6.15共同宣言の推進に向けて力を注いでいく。

 2、統一実現のために外部勢力の干渉と戦争の根源を除去し、民族の安定と平和を保障するために民間同士の連帯を強化していく。

 3、来年の8.15光復節は平壌とソウルで共同行事を開催し、ソウルの行事には北側代表団が参加する。

 4、民族の和解と団結を実現し、各界各層の連帯、連合を強化するため、民間レベルの協力と交流を活性化させる。当面して、祭典期間に討議し合意した問題から実践していく。

 5、日本がわが国を占領し犯した罪を暴露し、謝罪と補償を得るための民間レベルの共同行動を強化し、学界討論会を開催する。

 なお南側代表団と海外同胞の各代表団は同日、それぞれ平壌を発った。

金永南委員長、WFP事務局長と会見

 朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長は20日、18日に平壌入りした世界食糧計画(WFP)のキャサリン・バーティーニ事務局長一行と平壌の万寿台議事堂で会見した。事務局長は席上、朝鮮との協力関係をいっそう改善していく意向を表明した。

米・南演習を非難

外務省代弁人が談話

 米南合同軍事演習「乙支フォーカス・レンズ」が20日から実施されたことと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは22日、次のような談話を発表した。

 合同演習は、上陸作戦、投下訓練とともに、「敵」の攻撃によるコンピュータネットワークなど各種情報設備の被害を最小限に抑え、「敵」を攻撃するための訓練が初めて行われた。米国がこのように侵略的な軍事演習を繰り広げるのは、言葉では「対話」を主張しながらも、実際はわれわれを武力で圧殺しようとしていることを実証している。また南軍当局は、6.15共同宣言に反する行為から招かれる結果について責任を負うべきだ。

「靖国」参拝を非難

外務省代弁人が談話

 小泉総理が13日、国内外の反対を押し切り「靖国神社」を参拝したことと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは22日、談話を発表、軍国主義の先行者たちの侵略精神を受け継ごうとする表れであると非難した。

 談話は、日本敗戦の8月15日に参拝しようとしたのを日時を早めたからといって、過去の侵略の歴史を正当化することはできないとし、国際的非難は避けられないと強調した。

労働新聞社説、訪ロの成功を強調

 労働新聞22日付は、金正日総書記のロシア訪問の成功を歓迎し、次のような社説を掲載した。

 両国首脳が署名した朝ロモスクワ宣言は、21世紀の自主宣言であり、平和実現と民族復興のための戦略である。世界の戦略的均等と安定を回避し、独占支配を追求するものへの警告となろう。(朝鮮通信)

南が入国拒否、戦犯日本人25人

 南の法務部は17日、日本の植民地支配下で朝鮮民族の虐殺、虐待に関与したとされる日本人25人を「戦犯」として、永久入国禁止の措置をとったことを明らかにした。対象者はさらに増える可能性が高いが、名前や理由は公表しない方針。小泉首相の靖国神社参拝や歴史教科書わい曲問題への対抗措置との見方もある。

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