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総聯大阪、京都が抗議談話

公安庁の外登原票入手、違法で不当な人権侵害

 公安調査庁が破壊活動防止法(破防法)にもとづく調査の一環として4〜6月、近畿地方に在住する在日同胞の外国人登録原票の写しを市や区などを通じて大量に取り寄せていたことが明らかになった問題と関連し、総聯大阪府本部は20日、同京都府本部は17日、各本部会館で記者会見を開き、大阪府本部の呉秀珍委員長、京都府本部の金禎文委員長がそれぞれ抗議の談話を発表した。

 呉委員長の談話は、日本の公安調査庁による違法かつ不当な人権侵害と、在日外国人の個人情報を保護すべき神聖な任務を負っているはずの大阪市当局と各区役所のこのたびの対応について厳重に抗議。日本当局と公安調査庁、大阪市当局に対し、@在日朝鮮公民を敵視し、その人権をじゅうりんするすべての不当な行為を即時中止するA今回の行為が全面的に違法かつ不当であり著しい人権侵害であることを認め、該当するすべての外国人に対して謝罪するB関係者に対する適切な措置と、このような違法行為の再発防止への措置を講じる――よう要求した。

 京都府本部の談話も、京都公安調査事務所と京都市当局に対して謝罪と再発防止策を要求。日本政府に対しても、外国人登録証の常時携帯義務や刑罰制度を含む外国人登録法の見直し、朝鮮民主主義人民共和国および朝鮮総聯への非友好・敵視政策の根本的是正を強く求めた。また京都府本部の代表が20日、京都公安調査事務所と京都市役所を訪れ厳重に抗議し、謝罪と再発防止を求める申入書をそれぞれ提出した。

民族統一大祭典参加の南側代表団、白頭山、妙香山を参観

 2001年民族統一大祭典に参加した南側代表団が18〜19日、白頭山と妙香山地区を訪れた。白頭山地区を周った一行は三池淵、妙香山地区を周った一行は国際親善展覧館、普賢寺、万瀑洞などを観覧した。

 一方19日、南の仏教徒代表らが朝鮮仏教徒連盟を訪問し、民族宗教協議会代表らは檀君陵を訪れた。またキリスト教徒の代表らが平壌市内の教会で日曜の礼拝を、北南の天道教徒が平壌市内で合同侍日礼式を、北と南、海外のカトリック教徒が平壌市内の聖堂で合同ミサをそれぞれ行った。教徒らは6.15共同宣言の旗印のもとに同じ民族の力で自主的に国の統一を成し遂げることを誓った。(朝鮮通信)

金正日総書記、訪ロ終える

労働党中央委など共同報道

 20日発朝鮮中央通信は、朝鮮国防委員会の金正日委員長のロシア訪問と滞在について次のように伝えた。金正日委員長は、ロシア連邦のプーチン大統領の招きにより、7月26日から8月18日までロシアに滞在し、4〜5日にロシアを公式訪問、6〜7日にサンクトペテルブルク市を非公式訪問した。プーチン大統領とは2回にわたって対面して会談を行ったうえ、大統領全権代表をはじめとする中央と地方の活動家と親善的な談話を交わした。

 また18日、朝鮮労働党中央委、党中央軍事委、国防委は共同報道を発表し、金正日総書記の訪ロについて、両国の親善をより強固に発展させる新たな転換の契機を整えた画期的な出来事となると指摘した。

8.15で祝電交換

 一方、金正日総書記はロシア滞在中、祖国解放56周年(8月15日)に際してプーチン大統領が祝電を寄せてきたことで15日、答電を送り、今回の貴国訪問時に採択されたモスクワ宣言は、両国の友好関係をより新たな段階へと発展させるうえで画期的な出来事になると指摘した。

 プーチン大統領は祝電で、平壌とモスクワでの対面を推進力にして、両国間の多方面的な協力をよりいっそう行い、伝統的な友好関係を発展させることが両国人民の利益に合致し、朝鮮半島と東北アジアでの平和と安全を強化するものと確信すると言及。(朝鮮通信)

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