同胞の店
コーリャン元気料理・とみでん
(山口県山口市)
「元気」がテーマの創作メニュー
「なんぼ豊かになったって元気じゃなきゃ楽しくない」という「とみでん」の大将、羅満彦さん(40)。業種はずばり「元気料理創造提供業」だそうだ。
市内で10年間焼肉店を経営していたが、岡山に本店を持つ人気店「卜傳」の主人と出会い転機をむかえた。焼肉にとどまらないコリアン家庭料理の店を99年12月にオープンした。 靴をぬいで店内に入ると中央には長い掘りごたつがあり、開放的な雰囲気。厨房は見えるように造られているため客に安心感をあたえる。 客層は女性が6割で、若いカップルから家族連れ、老夫婦までと幅広い。 羅さんが考えた90種類のメニューはどれも独創的だ。チヂミだけでも6種類ある。なかでもジャガチヂミ(750円)は千切りにしたじゃがいもに南京かぼちゃ、にら、いかといった具をたっぷり入れた自慢の品だ。じゃがいものしゃきしゃきとした食感とパリッとしていながらジューシーな味におもわず顔がほころぶ。 ソウルプルコギ(750円)は豚バラをサンチュとしそに包んで食べる。しその味がほどよく、しつこさをなくしてくれる。パレ(のりの佃煮)の入ったチャンジャ巻き(580円)は注文の多い人気の一品だ。 核家族化がすすむ昨今だからこそ「オモニの味が大事。この店を始めて、食で人を豊かにしたい、そんな意味のある人生をおくりたいと思えた」と羅さん。おいしい料理と素敵な話に元気をいっぱいもらった。(池) おすすめメニュー ピリ辛トマトサラダ(600円)、むし豚キムチ(630円)、ホルモンの天ぷら(580円)、とみでんチゲ(880円)。 営業時間 年中無休、午後5時30分〜12時。山口市湯田温泉6丁目2―22。TEL 083・933・1030。 |