同胞コミュニティー東西南北
母国語として学ぶ楽しみ
LINKS神戸ウリマルサークル
ここに注目! |
◆上級班と初級班に分け |
◆一緒に会話の練習も |
◆ハングル検定など目標に |
昨年、在日本朝鮮留学生同盟(留学同)は同胞学生の多様なニーズに応えようと、「生活情報ネットワーク=Life
Information Network of Korean Students、略称LINKS(リンクス)」を立ち上げました。文化サークルの運営、米国での英語研修、就職・アルバイト情報の提供など、生活に役立つ活動を目指しています。
留学同兵庫地方本部も今年4月から「LINKS神戸」の名で様々なサークル活動を進めており、ウリマルサークルもその1つです。 毎週土曜日の午後、JR三ノ宮駅の近くにある青少年会館の一室で、朝高出身者は上級班、日本学校出身者は初級班に分かれてウリマルを学んでいます。メンバーは両方合わせて10人程度です。 上級班は主に朝鮮の映画を見ながら聞き取りの練習を行い、その後、ウリマルで感想を話し合ったり、分からなかった単語を復習します。先日は、南朝鮮の映画「JSA」を字幕なしで見て、祖国の統一について議論しました。上級班の目標は、生きたウリマルを勉強すること。北、南、日本で、イントネーションや単語の使い方が違いますが、それぞれの違いについて話し合うこともあります。 初級班は、上級班の学生たちにマンツーマンの指導を受けながら基礎的な単語や文法、日常会話を学んでいます。休憩を挟んだ後は、上級、初級班が1ヵ所に集まり、一緒に会話の練習をします。 「日常生活で使う機会がないので、ここでウリマルを話すのがとても楽しい。ウリハッキョ出身のトンムから『ネイティブっぽいなあ』とほめられ、ますますやる気が出た」(河忠孝、神戸大学3年)などと好評で、みなウリマルを楽しんでいます。 ウリマルを学ぶうえで大事なことは、「母国語」として勉強し、その過程で祖国や同胞社会について考えを深めることだと思います。今後も、ハングル検定を目指したり発表の場を作り、レベルアップを図ります。(留学同兵庫) |