オンマの家計簿Q&A―韓鐘哲(13)

子供の教育費について

早いうちに資金設計に着手を


   30歳の主婦です。サラリーマンの主人と2人の子供がいます。今年の4月、上の子がウリハッキョに入学しました。最近、今年の1月から6月までの家計簿の集計をしてみたところ、子供の教育費が思った以上にかかっているのでびっくりしました。そこで質問ですが、子供の教育費はいくらぐらい必要なのでしょうか?  教育費を把握できる資料等はあるのですか?  下の子も来年ウリハッキョに入学するので心配です。

   「子供には良い教育を受けさせたい」というのは、ご両親の切なる願いだと思います。しかし、教育とはずいぶんとお金のかかるものなのです。子供の教育費についてのご質問はよく受けるのですが、残念なことに子供を小学校から大学までウリハッキョに通わせた場合にかかる教育費を把握できる統計資料等はありません。ただし、日本の公的機関は毎年教育費に関する統計を発表しているので、これらの統計を参考としてご紹介します。

 まず、ご両親が自分の子供にどのような教育を受けさせたいと思っているかを見てみると、最終学歴は高校卒で良いと考えている親の比率は、男の子の場合で13%、女の子の場合で20%となっています。一方、大学まで進学させたいと考えている親の比率は、男の子の場合で68%、女の子の場合で40%という結果で、高校卒を希望する親に比べて大幅に上回っています。

 それでは、子供を小学校から大学まで進学させた場合にかかる教育費を見てみます。一番教育費がかかるのはオール私立(大学は理系で自宅外通学)で2450万円、一番かからないオール国公立(大学は自宅通学)で1023万円の教育費が必要となります。また、一般的なコース(小・中・高=公立、大学=私立文系自宅通学)では、1223万円となります。

 子供の教育にはずいぶんとお金がかかるものだということがおわかりいただけましたか。 このような子供の教育費について、65%の人が「たいへん負担に感じる」、「多少負担に感じるがやむを得ない」と答えています。

 教育費の負担は、家計を圧迫するだけではなく、将来的なライフプランにも支障をきたすことになります。教育費は幸いにも、子供の進学コースが想定できれば、いつ、いくら必要かということがおおよそ計算することができます。また、教育資金専用の積立や教育ローン等が多くの金融機関で用意されていて、それらの金融商品は金利が優遇されているものもあります。ここで紹介した統計資料を参考にして、できるだけ早いうちに(できればお子さんが誕生してすぐに)教育資金設計に着手することをお薦めします。
(ハン・ジョンチョル ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)

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