春・夏・秋・冬

 7日は立秋。暦の上では秋である。暑中見舞いから残暑見舞いに変わる。23日は処暑で、暑さが止み新涼が訪れるという。朝鮮半島では15日、祖国解放の日が今年は旧暦の末伏に当たる。つまり日本の処暑(そもそもは中国からの伝来だが)と同じ意味合いで、暑さがようやく収束に向かう時期だ

▼それにしても、やはり異常気象である。梅雨が明けたのかどうかもわからぬうちから猛暑、酷暑の日々が続き、熱中症警戒報がつぶやかれるや、関東以北の暑さは止んだかのようである。盛夏を彩るキョウチクトウやサルスベリの花も、こころなしか元気がなさそうに思える

▼祖国も異常気象は同じようだ。3〜6月にかけて異常高温、干ばつが続いたかと思うと、今度は一転して豪雨。江原道や黄海南北道、開城一帯では先月27日から5日間で年間平均降水量の50%が降ったと朝鮮中央通信は伝えている。その降り方や、想像を絶するものだと思う。凄まじかったに違いない

▼こうした報道に接すると、今年の祖国の農業はどうなのだろうか、食糧問題は大丈夫なのかと心配になる。毎年のように襲来する高温、豪雨だけに、対策を立てても追いつかないのが実情だろう

▼異常気象が地球の温暖化によるものであることは指摘されて久しいが、その要因の1つとして上げられているのが二酸化炭素である。これ以上の温暖化を防ぐために排出量規制・削減を決めた京都議定書。米国は不実行を宣言し、日本も当初の6%減の数値を半分に減らした。相も変わらぬ超大国のエゴ、そして日本の追随…。(彦)

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