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朝鮮の被害者、訪日不許可に
招請団体、日本政府に抗議 日本の市民団体の招請で、戦争被害について証言する集会に参加するため、4日から訪日を予定していた朝鮮の強制連行・日本軍性奴隷被害者らと関係者の入国を日本政府が許可せず、訪日が急きょ中止になった。 関係者によると、法務省と外務省は許可する方針であったが、「集会が小泉首相の靖国神社参拝に抗議する場になることを懸念」(産経新聞3日付)した内閣官房が当初の意向を覆して不許可の姿勢に転じたという。招請した「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む会」実行委員会(以下、「心に刻む会」)に対して外務省は、「治安および公安に問題がある」とビザ発給不許可の理由を説明した。 「心に刻む会」は不許可決定が伝えられた3日、小泉首相あての抗議声明を発表。「アジアの被害者と交流することさえ教科書問題や靖国問題によって阻まれるという事態が始まっていることを、怒りと悲しみを抱きつつ見つめざるをえません」と指摘し、「日本軍と植民地支配によって殺された2000万人を超すアジアの人々のうめきの声とともに、今回の入国禁止措置に心の底からの怒りをもって抗議し、その障害となった首相の靖国神社参拝の中止を会として要求する」と明らかにした。 なお、予定していた集会(7日・大阪、8日・愛知県半田市、9日・名古屋、11日・東京)は、被害者のビデオレター紹介などに形を変えてそのまま行われている。 金剛山歌劇団ジョイントコンサート中堅実力者蒋基生、金明淑、朴泉美が出演 金剛山歌劇団のジョイントコンサートが3日、都内の練馬文化センターで催され、テナー歌手の蒋基生、ソプラノ歌手の金明淑、舞踊手の朴泉美の3氏が出演した。3氏は、20数年間、同胞のための舞台活動に励んできた、21世紀の金剛山歌劇団を担う実力派中堅アーチスト。朝鮮功勲俳優でもある。 独舞「壁画の舞姫」で幕を開けたコンサートでは、「海のうた」や「モランボン」などの民謡をはじめ「花を売る乙女」「東海の月夜」「ムンギョン峠」「チョンイル峰の雷鳴」などの演目が独唱や混声二重唱で披露された。また、老人の仮面をかぶって踊った独舞「荒波を越えて」が日本で初めて上演され、観覧者の目を引いた。 (関連記事) 崔承姫作「荒波を越えて」/幻の作品を初演 行方不明者の捜索を有田市沖での船舶衝突事故、朝鮮中央通信が報道 3日発朝鮮中央通信は委任により、7月14日、和歌山県有田市沖ノ島から西約6キロの海上で、正常な航海を行っていた朝鮮ミョングァン貿易会社の船舶「ミョングァン3」号に、日本の液化石油ガス輸送タンカー「第11幸秀丸」が衝突した事故について次のように報じた。 衝突後、われわれの船舶は3分後に海底に沈没し、船長が行方不明となった。船員16人は全員救助され、帰国した。日本のタンカーは、船首に若干の損傷を受けただけで、人命被害はなかった。 当該機関のこれまでの調べによると、今回の事件は日本の船が前方監視を規定通りに行わず、われわれの船を見つけることができなかったことから発生した。 日本の関係機関が事故発生から2日目で行方不明者の捜索を打ち切ったうえ、事故関連資料の提示と不明者の生存確認を求める家族の要望に対し、政府が関与する問題ではないとする外交当局者の回答は納得できない。 日本当局は、行方不明者の捜索を急ぎ、両国の関係を考慮し誠意を持って責任ある措置を講じるべきだ。 朝鮮各地で豪雨江原道、黄海南北道など 3日発朝鮮中央通信は、100余日間続いた朝鮮各地での干ばつの後、梅雨前線の影響により豪雨が続いていると伝えた。 それによるととくに、江原道、黄海南北道、開城市一帯で、例年にない豪雨が続いているという。集計された資料によれば、7月27日から5日間、この一帯の雨量は年間降水量の半分に達した。 江原道平康郡では607ミリ、洗浦郡では402ミリ、黄海南道白川郡では517ミリ、延安郡では429ミリの豪雨。31日だけでも、雨量は平康郡で285ミリ、白川郡で232ミリ、延安郡で197ミリ、開城市で180ミリに達した。 経済部門に深刻な被害が出ているとされる。 元山とメキシコ・プエブラが親善都市に江原道元山市とメキシコのアルトゥーラ市との親善都市設定に関する合意書が1日、元山で調印された。(以上朝鮮通信) |