市の障害児交流大会に協力

大阪ムジゲ会、民族学級講師


 同胞障害児を抱える親の会である大阪ムジゲ会と、西成地域の民族学級講師らが、大阪市障害児交流大会(7月31日〜8月3日、大阪市立西成障害者会館主催)に協力し、大会3日目の2日、朝鮮料理や民俗遊戯の体験コーナーを提供した。

 大会は、市内の障害児同士が触れ合う機会を作り、保護者のネットワークを広げようと5年前から開かれている。今回、協力を持ちかけたのは、今年6月に結成された大阪ムジゲ会の徐貞子会長。この大会には、次男とともに以前から参加していて、主催者とも交流があった。

 2日、会場となった大阪市立西成青少年センターには、民族学級の講師らが設けたノルティギやチェギチャギ体験コーナー、タル(朝鮮のお面)のマグネット作りや、折り紙でチョゴリを作るコーナーなどが用意され、参加した朝・日の障害児ら50人は朝鮮文化に親しんだ。大阪市立西成障害者会館に場所を移しての昼食では、徐会長、金東子副会長ら大阪ムジゲ会メンバーがボランティアとともに用意したキムチやチヂム、朝鮮餅が振る舞われた。

 同会館職員の中久保一美さん(37)は、「市内の養護学校には在日コリアンの子も多く、民族文化に触れる機会を作ってほしいと希望する保護者もいる。また日本人の障害児にとっても異文化に触れるのはいいことだ。子供たちにはさまざまな体験をさせたいと思っているので、このような機会を作ってくれたムジゲ会と民族学級講師に感謝している」と話していた。

 大阪ムジゲ会は7月に創刊号となる通信を発行し、初めての定例会(月1回を予定)を開いた。徐会長は、「日本の養護学校に日本名で通っている同胞障害児は多い。このような場を通じて知り合えれば」と話していた。

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