私たちのうた

朴ノヘ


飯を求めて

 こんな飯
 金持ちは犬にも喰わせないだろうな
 機械だってガタガタ音を出すだろう
 俺たちは食事を拒否して
 最後の地点
 屋上に集まった

 風さえも小さく開き燃え上がる
 心臓を凍らせるかのように冷たい
 寄り添う肩で互いの体温を分け合い
 俺たちに与えられたのは飢える自由だけなのだ
 と
 枯れ葉のような笑いで腹を満たす

 節くれだった顔が震え
 筍のように立ち上がるとき
 靴の音
 脂ぎった顔を強くおさえつける
 おびえきった目と目を合わせれば
 黒い雲を蹴散らす太陽のように堂々たる
 俺たちがいた

 パク・ノヘ  労働者詩人。本名朴基平。1956年生まれ。詩集に「朴ノヘ詩集 いまは輝かなくとも」など。(訳・全佳姫)

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