閑話休題

数々のドラマ

元気な地域の女性たち


 地域の女性たちが元気だ。先日、女性同盟足立支部の定期大会をのぞいて、その感をますます強くしている。

 足立の同胞女性たちは今年4月、ハッキョのためのチャリティーコンサートを開いた。舞踊、合唱、チャンゴサークル…と華やかな舞台に、およそ1100人の聴衆がつめかけ、拍手を贈った。

 「その成功の裏では様々な熱いドラマがあった」。同定期大会で討論したオモニ合唱団の責任者・金江順さんの言葉である。

 合唱サークルのメンバーは普段は、14人しかいない。このコンサートの1年前から、ハッキョや分会の若いオモニたちに呼び掛け、44人のメンバーを確保した。練習時間も夜働いている人、昼間働いている人とそれぞれの事情に合わせ、土曜と火曜の毎週2回にした。家庭を持ち、小さい子供を抱え、仕事もして、さらに歌の練習と、その忙しさは並大抵ではなかったはず。

 一方、舞踊の練習も半端ではなかった。2年前から練習に入ったというが、初心者もいて、朝鮮舞踊独特の優雅さとリズムをこなせるまでには、人に言えぬ苦労も。週2回、40度近い暑い日も、雪が降る寒い日も休むことなく続けられた。「ある時は筋肉痛に泣き、ある時はチャンゴの音がうるさいという近所の苦情に悩み、ひどい時は、『新興宗教か』などと疑われたこともあった」と金さん。

 舞台を見たハッキョの中3の女子生徒が「私たちも大人になったらオモニたちのように、学校を守ります」という感想文を寄せた。子供はオモニたちの「背」を見て、何かを教えられたのだろう。いい話だった。(粉)

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