それぞれの四季

コマ・チュックの夏

金癸任


 夏真っ盛り。異常気象的な猛暑に、わが家はクーラーフル回転だ。夏休みなので、4年生の次男は双子の妹たちが昼寝中に、早速宿題に取り組んでいる。2歳3ヵ月の娘たちの相手をするのはとてもハードなだけに、楽しく根気よく遊んでいる次男は強力な助っ人だ。

 6年生の長男は、というと、今月5日から茨城で開催される「第23回在日朝鮮初級学校中央サッカー大会」に向けて、暑い最中、毎日の練習に励んでいる。

 狭いハッキョの運動場から水道のない外のグラウンドまで、コーチの先生が運転するバスで移動する。熱中症にかかりはしないか、水分は十分補給されているかなどと心配は尽きない。

 お世辞にも強いとは言えないチームで、負け試合の帰りの車中は、アボジにしったされる反省会となり、少ししょんぼりしている姿がかわいそうでもある。しかし、そんな事にもめげず、疲れていても朝になると必ず自分から起きだし、支度をしている。「今日は練習休んじゃおうか?」とのオンマの誘惑にも負けず…。

 試合や練習を終えて、汗まみれで日増しに日焼けし、真っ黒になり帰宅するわが子たちの姿に、頼もしさと確かな成長を感じるのは私一人ではないだろう。息子たちには悪いが試合の勝ち負けやチームの強弱に関係なく、目標に向って頑張る過程で得るものを大切にして欲しいと思う。

 もし、いい結果が出なかったとしても堂々と胸を張るんだよ。

 頑張れ、名古屋初級学校、頑張れ、参加するすべてのコマサッカーチームの選手たち!(主婦)

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