健康豆知識

中国茶を楽しむ


 体にもいいと、新たな人気を呼んでいるのが中国茶。2000年前には飲まれていたそうだが、盛んに飲まれる様になったのは宋の頃から。

 中国茶は大きく6つに分類される。烏龍茶に代表される半発酵茶の「青茶」。発酵させない不発酵茶の「緑茶」(日本茶もこの製法)。軽く発酵させた「白茶と黄茶」。強発酵茶が中心の「紅茶」。発酵させたお茶の葉を硬い固形にした「黒茶、緊圧茶」。「花茶」は、ジャスミンやバラなどの花の香りを楽しむお茶だ。

 われわれも普段の生活の中でよく烏龍茶を飲むが、このお茶をより美味しくいただくために考案された「工夫茶」と呼ばれる飲み方がある。清の時代に完成された作法で、その基本を紹介する。

 水は軟水がよいとされているので、水道水を一晩置いた物や煮立ててカルキなどを飛ばしたものを使うとよい。茶葉はできるだけ良い物を選ぶ。茶器は専用の物があるのでそれを使う。なければ煎茶用などの小さな急須を使っても結構。急須と茶杯(湯呑み)の上から沸いたお湯を掛けて温める。茶葉を洗うためのものなのですぐ捨てる。次に飲むためのお湯をできるだけ高い所から、急須にあふれるほどいっぱいに注ぐ。そして、ふたをした上からもう一度急須全体にたっぷり湯を掛け、約1分前後から3分程、好みに応じて蒸らす。急須の茶をいったん別の器に全部注ぎ、それを改めて茶杯にゆっくりと注いでいく。こうすればどの茶杯のお茶も同じ濃さになるというわけだ。そして、ゆっくりと味わって飲む。

 1度入れたお茶は3回目くらいまで美味しいといわれるが、上等な烏龍茶なら7、8回まで美味しくいただける。(マンスリーとーぶ7月号参照)

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