同胞の店

炭火焼肉無煙ロースター・めいらく苑
(岐阜市瑞穂町)

肉そのものにこだわる/冬場にも人気の冷麺


 岐阜に同胞が経営するちょっとした焼肉の有名店があると聞いて、訪ねてみた。

 開店して13年を迎える「めいらく苑」。肉を切り、味付けをし、ホールにも出る李祐士店主は30歳。店主が生まれたのは岩手の釜石。そこで、父親が17年ほど焼肉屋をしていたので、めいらく苑の年月と合わせれば、ちょうど、李さん宅が焼肉屋家業をしてきた年月と合う。

 最近、焼肉屋と言っても、パブやちょっとしたバーと間違えるほど、照明や、内装に凝ったりする店が多いが、ここは違う。座敷に8つほどのテーブルが並び、壁にメニューが掲げられているといった具合だ。

 そのため、李店主が徹底的にこだわるのは、なんと言っても、肉そのものだ。「いい肉かどうかは目をつぶっていても触わればわかる」と言い切るほど、肉に精通している。 

 最近、リーズナブルな値段で焼肉を食べられるチェーン店なども増えているが、「店を増やすことも考えたけど、結局、自信を持って食べてもらおうと思ったら、このくらいが限度」だと言う。

 自慢の肉は、特選飛騨牛を使用。選び抜かれたカルビ、ロース、スカート(ハラミ)、タン、さらに限定となる骨付きスペアリブなど、味わうとどれもタレをつけるのは、邪道という思いをさせられる。

 固定客に加え、車で2時間、3時間かけて来る客もいて、日曜日には並んで待つこともあるそうだ。

 冷麺は、冬場でも人気の一品。有名な盛岡冷麺にからみそを加え、同店ふうに味付けしている。

 さらに、おすすめのメニューは、と聞くと、「肉ならどれでも」と答えながら、「説明するより食べてください」と厨房に駆け込んだ。(嶺)

 営業時間  午後5時〜10時、火曜休。岐阜市瑞穂町25―2(TEL  058・253・2785)

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