本社記者平壌レポート

1450人、金剛山に集う

農民統一大会、民間レベルでは最大規模


 18日から19日にかけて金剛山で開かれた、「6.15共同宣言を貫徹するための北南農民統一大会」。

 北側からは朝鮮農業勤労者同盟から約800人、南から全国農民会総連盟、全国女性農民会総連盟などから約650人が参加した。また、南の民族和解協力汎国民協議会、6.15共同宣言実現と「韓」半島平和のための国民連帯、7大宗教団体などの代表らが招待された。

 分断以後、北南の農民たちが集うのは今回が初めて。また、6.15共同宣言発表後数回行われた民間レベルの行事では、今回の農民大会が最大規模となる。

 統一旗の掲揚で幕をあけた大会は、北と南の代表による演説、討論などに続き公演、民俗スポーツ大会などで大いに盛り上がった。

 参加者たちは北南の分け隔てなく、朝鮮相撲やユンノリなどをしながら、楽しいひと時を過ごすうちに、同じ民族であることを互いに実感しあったようだ。民俗スポーツが終わると、会場には軽快な「統一列車走る」の曲が流れ、参加者たちは肩に手を乗せ「統一列車」を作り、時間が経つのも忘れていつまでも会場内を走り続けた。

 「秋の収穫を終えて豊作の喜びを分かち合えたらどんなにいいか。北の農民たちと席を共にしてみると、統一のその日が遠くないという確信と、私たち農民が力を合わせて統一の日を早めなければという思いがいっそう強くなりました」と、全羅北道長水郡のキム・ジウォンさん(43)は話す。

 沙里院のマングム協同農場で働くホ・ウンミさん(24)も、「とても楽しかったです。ここだけはもう統一したような雰囲気でした。外勢がたとえ統一を妨げようとしても、私たちは6.15共同宣言の精神にのっとって必ず祖国を統一することができるし、これからも統一のために頑張らなければと、決意を新たにすることができました」と、力強く語る。

 朝鮮では、6月15日から8月15日の間を民族統一促進運動期間と定めて以来、様々なイベントの準備を着々と進めており、解放56周年を迎える8月15日に、平壌で民族統一大祭典を開くため万全の体制を整えている。【平壌発=姜イルク記者】

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