このシリーズは、近年のアジアにおける映像、アニメーション、建築などの様々な現代特有のメディアにおける視覚表現をジャンルを超えて利用した現代美術を紹介するもの。

　その第１回である本展では、東アジアでは今や映画とともに広く親しまれている漫画が取り上げられる。本展では、東アジアの４地域（中国・香港・韓国・日本）の１１人の作家たちによる新しい漫画の動向を「私たちはどこへ行くのか」という共通のテーマで委託した作品によって紹介する。都市化の進んだ漢字文化圏という背景と日本漫画の大きな影響圏という共通性があるものの、各地域・各作家の作品には、それぞれの社会を反映した各作家独特の感性や表現意欲が見られる。

　◇会期・会場　８月９日〜１０月２３日。午前１０時〜午後８時。福岡アジア美術館（福岡市博多区）、ＴＥＬ  ０９２・７７１・８６００。入場料＝一般２００（１５０）円、高大生１５０（１００）円、小中生１００（６０）円。かっこ内は団体料金（２０人以上）。

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