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汎民族ネットワークを

在米同胞団体の代表ら朝青と交流

 米国のコリアン団体の代表団メンバー8人が18〜20日、在日本朝鮮青年同盟の招きで訪日した。一行は滞在期間中、朝鮮大学校、埼玉朝鮮初中級学校、埼玉朝鮮幼稚園、金剛山歌劇団、朝鮮通信社、同胞結婚相談中央センター、同胞法律・生活センターなどを訪れたほか、朝青東京・大田支部傘下の同胞青年らと交流した。昨年、朝青は留学同の代表と青年商工人らと共に在米同胞全国連合会の招きで訪米しているが、今回の招待はそのことがきっかけとなった。双方は今後も、居住地域の枠を超えた若い世代同士の交流を通じて、新時代の汎民族ネットワークを構築していくという。

朝高生の受験資格を

愛知朝高校長、名大総長に要望書

 愛知朝鮮中高級学校(豊明市)の黄判坤校長は16日、名古屋大学の松尾稔総長に要望書を提出し、朝高卒業生の受験資格を与えるよう求めた。

 外国人学校の受験資格に関して文部科学省は、国立大学大学院の入学資格については大学院の個別審査にまかせているが、国立大学の受験資格は一切認めていない。

 黄校長は、今年同大学大学院に朝鮮大学校卒業生が入学したことに言及。「大学院と大学を別々に考えるのは矛盾している。日本弁護士連合会や国連機関も日本政府に差別是正を勧告している」と指摘しながら、大学独自の判断で受験資格を認めるよう求めた。

 また、同大学の教職員組合と「外国人学校卒業者の名古屋大学への入学資格を求める会」(代表=池内了教授)はこの日、学内で報告集会を開いた。池内教授は、「国立大学が1つでも門戸を開放すれば、他の大学にもその動きは波及する」と述べ、今後、同大学の入試制度検討委員会が受験資格問題を誠実に検討するよう働きかけ、署名を募り、学内の世論を盛り上げたいと話していた。

共同コミュニケ発表

金委員長がカンボジア訪問

 朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長は17〜20日、ノロドム・シアヌーク国王の招きにより、カンボジアを公式親善訪問した。17日に金委員長とシアヌーク国王との会談、両国間の部門別会談がプノンペンで行われ、20日に共同コミュニケが発表された。

 共同コミュニケで双方は、経済、文化、教育、科学、スポーツなど関心事となる分野における協力を拡大強化するとともに、地域および国際舞台での相互協力についても強化していくことを明らかにした。

 また金委員長は、シアヌーク国王の公式訪朝を招請した。

 金委員長はカンボジア、ラオス、ベトナム訪問を終え20日、平壌に到着した。

米のミサイル実験非難

外務省代弁人

 米国が14日、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地とマーシャル諸島クエジェリン島から、標的ミサイルと迎撃ミサイルを発射する方法でミサイル迎撃実験を強行したことと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは20日、次のように語った。

 ブッシュ政権後、初めて行われた今回のミサイル迎撃実験は、ミサイル防衛システムが事実上、樹立段階に入っていることを示すもので、世界規模での新たな軍備競争は避けられないものとなった。米国がミサイル防衛システムを樹立しようとする目的は、大国を政治・軍事的に押さえつけ、独占支配権を確立させることで、国内の不利な経済状況から脱出するための出路を軍備増強から見つけ出すためだ。こうした不純な目的から、米国がわれわれを叩こうとするならば、われわれは自衛的措置を取らざるを得ない。朝米間で合意した事項が破棄されてもわれわれが失うものはない。(朝鮮通信)

南の「国会」が決議

わい曲歴史教科書で

 日本政府が、検定合格させた「つくる会」のわい曲歴史教科書の再修正要求を拒否したことと関連して、南の「国会」は18日、@日本との高官交流中断A日本の国連安保理常任理事国入り阻止策の検討B国連など国際機関を通じた対日批判の拡大――などの内容を盛り込んだ、対日関係の全面的な見直しを求める決議を全会一致で採択した。

 一方、日本軍による性奴隷被害者、「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)メンバーらは17日、「つくる会」教科書の発行元である扶桑社を訪れ、抗議した。

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