同胞コミュニティー東西南北

楽器で広げる同胞留学生の輪

留学同東海サムルノリクラブ

ここに注目!

◆夏の「マダン」、学科別研究討論会に出演
◆にほんの高校生に教えることも
◆朝鮮人の生き様見せたい

 留学同東海地方本部のサムルノリクラブが結成されたのは1996年のこと。楽器好きの先輩たちが軽い気持ちで始めたと聞いています。

 毎年夏、全国から同胞学生が集まるイベント「マダン」や、12月に朝鮮大学校で行われる学科別研究討論会で演奏を披露しています。また、同胞野遊会や留学同、日本の大学生、日本市民が昨年、一昨年にかけて主催したイベント「ハムケ・ともに」など、愛知県の各種行事にも出演しました。公演があるごとにメンバーを募り、毎回15人ほどが集まります。

 とくに専門の講師もいませんが、先輩たちの指導を受け、見ようみまねでチャンダン(朝鮮のリズム)を学んできました。へたくそなりに頑張っており、時には日本の高校生にも教えでます。

 僕自身、高校まで朝鮮学校で学びましたが、日本の大学に進学して感じることは、自分が意識して付き合わない限り、同胞とのつながりは確実に減るということです。だからこそ、自分が何者かを自覚する何らかの「ツール」が必要で、僕やメンバーの場合、それは留学同を通じた同胞コミュニティー、また民族楽器です。

 体の中に流れる血がそうさせるのでしょうか。民族楽器には人をのめり込ませる「力」があります。

 朝鮮文化のすばらしさや在日同胞の存在をストレートに伝えられるのもサムルノリの魅力です。留学同は日本の大学や専門学校に通う同胞学生を対象にした団体ですが、大学には日本名で通う生徒がたくさんいます。彼らに朝鮮人として堂々と生きる僕らの姿を見せ、民族を身近に感じてほしいと思っています。

 現在のメンバーは朝高出身と日高出身が半々です。今後もサムルノリを通じて同胞学生の輪をどんどん広げていきたいと思っています。(責任者=姜裕薫、愛知学院大学3年)

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