総聯19全大会の方針どう実践するのか−傘下団体担当者に聞くD

女性同盟中央  金昭子委員長

サークル活用、オモニ会と連携


世代間のつながり

 先の総聯第19回全体大会では、新しい世紀の在日朝鮮人運動の方向性を明らかにしました。

 その中で、女性同盟の地位と役割を高め、若い世代の女性たちとの活動を、彼女らの志向と生活のニーズに合わせて改善し、女性運動で自立性と特性が生かされるよう支援していくとしながら、とくに、女性同盟は30、40代の若い世代を活動対象の中心にすえていくことが強調されました。

 その意味では、年代別の集まりが多彩な方法で組織され、活発に活動している点が大きいです。

 20代〜30代の若いオモニたちの集い、40代は思春期の子供を持つオモニたちを中心とした集まり、子供から手の離れた50〜60代は旅行や食事会、70代以上は長寿会と、各年代のニーズに沿った形で各種集まりが企画されるので、活動もしやすいと評判です。

 そういった過程で、各世代間の縦の連携もうまくいっています。この間、地方本部の定期大会にいくつか参加してみましたが、若い世代の参加率が高かったのが印象的。30、40代の参加者は全体の42%と半分近くを占めます。若い世代が中心的役割を果たしつつあることは、この数字を見ても明らかです。

 しかし、若い世代が活躍できるのも、50代〜60代の先輩たちが引っ張って行ってくれるからこそ。本部定期大会でも、新しい世代が討論で、1、2世の蓄積した伝統を継承していくと一様に語っていました。

コミュニティー形成

 女性同盟の特徴は、文化、スポーツサークルが盛んなこと。サークルの良い点は同胞女性が集まりやすいことです。そのため、サークルの数が多ければ多いほど、より多くの同胞女性を網羅するコミュニティーが形成できます。

 オモニ会との連携も密にしていきたい。例えば、私が前期に委員長を務めた愛知では、女性同盟とオモニ会、学校教務部が三角形を作る形で連携していました。同胞女性の中には、オモニ会には参加するが女性同盟にはちょっとという人もいるけど、こうした形をとることで、オモニ会役員の中から女性同盟に一所懸命に参加する人たちも出てきています。

 オモニたちというのは、子供の教育のためなら労苦を惜しまず、民族教育の重要性についても理解が深い。オモニ会との連携を深め、子女教育活動に一層の力を注いでいくつもりです。

多彩な層を網羅

 最近の時代を反映してか、在日同胞女性の活躍の幅も広がっていて、女性実業家や専門職に就く人など多彩です。そういった人たちをいかに網羅するかも、今後の重要な課題として提起されています。

 また、共通の趣味を通して、普段はあまり接点のない女性たちとも接点を深められるようにしたい。例えば、今年9月にゴルフ大会を予定しているが、こういった場所には多くの女性が集まります。

 また、昨年の6.15北南共同宣言発表後、環境も整っているので、民団女性など幅広い層の同胞を網羅していこうと思います。(文責編集部、おわり)

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事