民族のサラダボール

　１回目（昨年３月）、２回目（同８、９月）に引き続き米国を選んだのは、世界の共通語が英語であるからだ。そして、「民族のサラダボウル」といわれるほど人種と文化が混在している。その中には、コリアンなどのアジア系も多い。

　異国で他民族として生きる彼らの姿を通して、自分自身を見つめ、コリアンとして日本社会でどう生きていくべきかという「世界観」「民族観」「社会観」を確立していこうというところに目的がある。

　Ａコースは純粋な観光ツアーで、Ｂ、Ｃコースは英語研修。Ａコースは英語力に自信はないが、米国を見てみたい、見聞を広げたいという人にお薦めだ。

　コリアンタウンはもちろん、ビバリーヒルズ、ハリウッド、サンタモニカなどの観光名所を訪れるほか、ユニバーサルスタジオなどのアミューズメントパークでレクリエーションを楽しみ、メジャーリーグの試合を観戦する予定だ。また、南カリフォルニア大学（ＵＳＣ）などの見学も企画している。

読む、書く、話す

　英語研修は、カリフォルニア・セントラル・アカデミー、またはカリフォルニア大学で行われる予定だ。宿泊地は、カリフォルニア・オレンジカウンティ内のホテル(２人一部屋)｡

　研修内容は、�@発音矯正�Aリーディング（読解）�Bライティング（書き方）�Cスピーチの４つで、米国人講師と米国人ティーチングアシスタントが授業を進行し、スタッフも授業に参加するというチームティーチング方式で進められる。

　午後は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（ＵＣＬＡ）やＵＳＣキャンパスで自習などを行い、米国の大学生活を疑似体験する。

　Ｂコース（観光つき）は、英検準二級程度の実力を持った人がそれ以上のレベルアップをはかるためのコース。基本的な英語を読み、書き、話せるようにすることが目標だ。６０分授業を計２５回行う。

　また、ショッピングを通じた授業の復習、リチャードニクソンライブラリーや博物館などの学習施設見学をはじめとする課外授業も行われる。

　Ｃコースは、「ひたすら勉強コース」で、海外留学希望者や英検準一級程度の実力を持った人が対象。

　まずは自己紹介や意見伝達など「自分を語れるようにする」こと、次に、「他人を語ること」を目標にする。実践とともに、６０分授業を計４０回行う。

　課外授業には、米国人大学生を対象にしたアンケート収集や、キャンパスでの友だちづくりなどが盛り込まれる。グループ学習では課外授業で学んだことをディスカッションする。

　カリキュラムには、お茶とケーキをたん能しながら在米コリアンの先生との会話を楽しむ「ティーパーティー」も含まれている。

【ＬＩＮＫＳ】  １９９９年に発足した日本の大学、専門学校を卒業したコリアン青年とコリアン学生有志らによる非営利団体。

　日本の大学・専門学校に通うコリアン学生を対象に、�@生活相談、就職・アルバイトや奨学金給付情報などを提供する生活情報サービス、�A母国語、英語習得プログラムや各種文化講座などの情報を提供する知的情報サービス、�Bホームページ運営やネット交流など、コリアン学生間の交流を提供するネットワーク情報サービスを行っている。

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【ＬＩＮＫＳが開講している英語教室】
　米国人講師が教える。現在、東京・大塚、立川で開講されている。今後は都内各地に開講予定。

コース（各六十分授業）

☆日常英会話…日本国内や海外旅行先で起こる様々な場面を想定して、最低限必要な英語を学ぶ。

☆ビジネス基礎会話…大学生レベル以上。基礎的なビジネス英語を学ぶ。

※その他、英字新聞読解や英文の手紙作成、ＴＯＥＦＬや英検対策講座など。

　受講料＝１授業３０００円

　問い合わせ＝ＴＥＬ  ０３・３８１８・５３５０

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