同胞の店
割烹・うを瀬
(大阪市東成区)
新鮮な素材に満腹感味わえる
コリアンマーケットのメッカ、鶴橋(大阪)。焼肉店、朝鮮料理店、乾物屋、居酒屋などが立ち並ぶこの近辺で、本場の朝鮮料理に向こうを張って日本料理店を営んでいる経営者がいる。「うを瀬」の店主、高英民さん(36)。大阪朝鮮高級学校卒業後、10年間、みなみなどの日本料理店を転々としながら、修行を積み重ねてきた生え抜きの料理人だ。
鶴橋駅から徒歩10分ほどの距離に位置しているためか、客足が途切れることなく6年前のオープン当初から28の客席は常に常連客で一杯だ。 立地条件もさることながら繁盛の秘密は新鮮な魚介類の仕入れと味のこだわり、そして豊富なメニュー、薄利多売にある。 明石(兵庫県)の市場から刺身類の素材は泳いでいるものを水槽に入れたまま直送されている。 この時期、注文が多いのはハモだそうだ。「9月頃まで続くのでは。油が乗り切っていることもあって、客はとろけるような味に大満足だ」と言う高さん。 また「豚の角煮」「蛸の柔らか煮」や、小さい土鍋で炊いた米のうえに焼鯛を乗せ、鯛から取ったダシをかけて出す「鯛飯」も好評だ。 価格も5000円から6000円と割安だ。だからといって、味は絶対に落とさない。コースから単品に至るまで満腹感を味わうことができて、近年、女性客や家族づれの客でにぎわっている。(舜) お薦めメニュー おまかせコース(5000円から)@造り盛り合わせ(5種類)A焼き魚など多種。 営業時間 平日午後5時〜午前4時。日祝午後5時〜11時。月曜休。東成区東小橋3―9―10。TEL 06・6977・5300 |