本社記者平壌レポート
様々な出会い生んだ民族統一大討論会
われ先にと握手
6.15北南共同宣言発表1周年を記念して金剛山で行われた民族統一大討論会では、北と南の人たちの出会いはもちろん、様々な出会いがあった。 南の青年たちは、金日成総合大学経済学部4年のチャン・リュジンさんの姿を見つけると、われ先にと握手を求めた。「いろんな人が駆け寄ってきて、手を強く握るからとても痛かったです。南の人たちが私のことをよく知っていたのでちょっととまどいました」。 南で4月に創刊された「民族21」の表紙を飾ったチャンさん。「ボーイフレンドはいるんですか?」との質問にはにかみ笑いをする彼女の素朴な表情が南の大学生の間で評判となり、表紙の拡大コピーが各キャンパスを彩ったそうだ。「うちの大学でもすごい人気です。僕が彼女と会って握手までしたっていう話をしたら、同級生はきっとみんなうらやましがると思います。なかには嫉妬する人もいるんじゃないかな」(忠南大学3年アン・ジュンヨンさん)。 チャンさんは「南の大学生と会うのは初めてですが、同じ民族だから昔からの親友のように思えました。私たちが力を合わせて必ず統一への道を切り開いていきます」とうれしそうに話していた。 夢のよう 一方、討論会には在日同胞の代表も参加し、北南の代表たちとの交流を深めた。朝青中央国際統一部の宋忠鉐部長は、朝鮮大学校時代に姉妹関係を結んだ金策工業総合大学と南の全南大学の学生代表らと初めて席を共にした。「南の学生たちとこうして会えるなんて夢のような話ですけど、統一は近い将来必ず実現すると思いました」と、感慨深げな宋部長に対し、全南大学3年のウィ・ジョンソンさんは「便りはいつも耳にしていましたが、会うのは本当に難しかったです。在日の青年たちのニュースは統一運動をする私たちをいつも励ましてくれました。これからも南北、海外の青年たちが力を合わせなければ」と力強く話す。 民族統一大討論会は、北南、海外の同胞たちがひとつどころに集い、統一を喜びあえる日がそう遠くないことを実感させてくれた。 |