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「東海海中に金剛山あり、1万2000峰である」。3000余年前の仏典「華厳経」にこう書かれた金剛山は、その頃から世界的名山として知られていた。唐の時代には中国の詩人が、「願生高麗国一見金剛山(高麗に生まれて金剛山を一目見るのが願い)」と謡ったほどだ。民族が誇りとするその名山で今日、6.15共同宣言発表1周年民族大討論会が開かれる
▼思えば1年前の6月13日、平壌の順安空港で金正日総書記と金大中大統領が固い握手を交わした時、それまでは夢であった統一がにわかに現実のものとして近づいたことを実感した。3日間の会談を経て発表された共同宣言は、統一問題は外勢に頼らず民族の力で解決していくことをアピールしたものだ ▼その後、北南関係では様々な動きがあった。「南北関係、北朝鮮にほとんど変化がない」と主張する日本のマスコミもあるが、さにあらず。象徴的な出来事だけでも、長期囚の送還、離散家族の相互訪問、総聯同胞故郷訪問団など多々ある ▼現在、当局者対話は中断したままだが、それも早々に再開されよう。北側のある対話関係者は、「う余曲折はあってもうまくいくだろう」と本紙平壌特派員に語っている。根拠のない予測ではなく、自信にあふれたものだったという ▼北南関係のこう着は、ブッシュ米政権の対朝鮮政策の見直しとそれにともなう対話凍結によってもたらされたものだが、その見直しも完了した。朝米対話も近々再開されるだろう。そして、共同宣言発表1周年を機に、北南の当局者間対話も動き出すに違いない。(聖) |