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広島朝高サッカー部インターハイ出場へ

延長戦、強豪・皆実を下す

 第54回「全国高等学校総合体育大会」(インターハイ)サッカー広島県予選大会の決勝戦が12日、広島広域公園第1球技場で行われ、広島朝鮮高級学校が初優勝し、インターハイ出場を決めた。朝鮮学校に日本の「全国」大会出場への門戸が開かれて8年目。団体競技での朝高のインターハイ出場は、99年の大阪朝高サッカー部以来2度目のこと。

 決勝戦の会場は、広島県下の朝鮮学校児童・生徒と教職員、選手を含めた生徒たちの父母、総聯本部、各支部傘下の同胞、県外から駆けつけた同校サッカー部OBなど、1000余人の熱気と声援でわいた。

 相手は名門、広島皆実高校。99年のインターハイで優勝し、昨年の全国選手権大会にも県代表として出場した強豪だ。

 前半から流れを引き寄せた広島皆実は、両サイドから猛烈なシュートをはなち、朝高を追い込む。しかし、2回戦から準決勝戦までの全試合を延長勝ちしてきた朝高イレブンには、粘り強さがあった。後半は攻防を繰り返しながら、勝利への執念と意地でゴールを守り抜き、0−0のまま、またもや延長戦へ。

 勝利を決めたのは後半3分、河村勝選手(MF)の果敢なシュートだった。瞬間、会場は、場内を揺るがすほどの同胞たちの歓声に包まれた。

 監督歴12年。「全国」大会出場を常に意識しながらチームを育ててきた高隆志監督(34)は、「今日の勝利は選手たちの固い団結力と、必ず勝つという強い意志がもたらした」と語りながら、これまで物心両面から支えてくれた地元サッカー部後援会をはじめとする学父母や同胞らの期待に、やっと応えることができたと喜びをかみしめていた。

 広島皆実をふくめ、西日本地域の強豪が集う朝・日親善広島サッカー大会「ピョンファ(平和)杯」を8年前主催している同校サッカー部後援会の呉相錫会長(43)は、「よくたたかった。選手らの闘志と精神力、団結した同胞の応援のたまもの」と声をつまらせていた。

 キャプテンの「隆明選手(FW)は、「予選の過程で、どんなにつらくてもそれを乗り越えようとする忍耐力を養った。今後は、インターハイで必ず一勝することを目標にまた練習に励みたい」と決意を述べた。試合後、祝勝会が行われた。

 現在、同校以外にインターハイ出場権を獲得している朝高は、大阪と神戸(ともにボクシング)。インターハイは8月1日から熊本県で開催される。なお、総聯中央の徐萬述議長は13日付で祝電を送った。

神戸朝高ボクシング部3選手も

インターハイ出場へ

 神戸朝鮮高級学校ボクシング部の金哲弘(2年)、諸一宇(3年)、池武運 (3年)の三選手が全国高等学校総合体育大会(インターハイ)への出場権を獲得した。

 1〜3日にかけて西宮香風高校で行われた兵庫県総合体育大会(インターハイ県予選)で45キロ級に出場した金選手は、西宮香風高校の選手と対戦し、3−0で判定勝ち、48キロ級に出場した諸選手は、スピード感あふれる連続打撃で柳学園の選手に13秒RSC勝ちした。また、71キロ級に出場した選手は池選手1人だったため、認定で出場権を手にした。

 神戸朝高ボクシング部は団体戦でも二位を獲得、諸選手は敢闘賞を受賞した。

 3選手は15日から大阪朝高で開かれる第24回近畿ボクシング選手権大会にも参加する。【神戸朝高ボクシング部】

朝鮮代表団の日本入国拒否

外務省代弁人が非難

 日本政府が国際会議に招かれた朝鮮の「従軍慰安婦」・太平洋戦争被害者補償対策委員会代表団の入国を拒否したことと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは11日、朝鮮中央通信社記者の質問に答え、これは国際的道義と倫理に反する行為であると述べた。また、日本政府は口では朝鮮との「関係改善」を言っているが、実際はこれとは正反対の行動を取っているとしている。

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