春・夏・秋・冬

 日本野球史上、初の女性投手対決となった東京6大学野球春季リーグの東大対明大戦。試合は明大が圧勝したが、新しい歴史のページを刻んだ。野球に限らずここ10年くらい、これまで男性の独壇場と思われていたスポーツ分野への女性の進出が目立つ。女子サッカーは五輪種目にもなり、世界的にも盛んだ。朝鮮でもたくさんの選手が育っている

▼在日同胞社会でも、女性たちが活躍の場を広げている。そうした現状を反映してか、総聯第19回全体大会の報告には、同胞女性との活動を強化するとの項目が別途設けられた。女性問題が単独で扱われたのはおそらく初めてのことである

▼在日の女性たちはとても元気だ。各地の朝鮮学校を支援するバザーで中心的役割を担っているのはオモニ会の面々。本紙に連載中の「同胞コミュニティー」のコーナーにも、女性サークルからの便りが多く寄せられている。かつて金日成主席は、女性は社会を引っ張る車輪の片方と述べたことがあるが、現実がそれを物語っている

▼大会報告によると、女性同盟は30、40代の女性たちを活動の中心にすえていくという。一言で30、40代と言っても生き方や価値観は多様化している。育ち盛りの子供を持つ主婦もいれば、結婚しない人もいる。資格を生かして活躍する人、商売を手広く展開している商工人…実に様々だ。そういった多様なニーズに答えていく必要がある

▼21世紀、在日朝鮮人運動をどう展開していくのか、その方向性を決めた19全大会。女性たちとの交わり方も変化していくに違いない。(聖)

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