今週のスポット

統一祖国でダイビングを

水泳のインストラクター

北海道札幌市の楊理恵さん(22)


 北海道札幌市のスポーツジムで週5回、水泳やスキューバダイビングなどの指導に当たっている楊理恵さん(22)。1年前から契約社員として働いている。スイミングコースは遊び感覚で水に慣れることから始まる初級から、競泳選手育成を目的とする上級までレベルごとに分かれているが、楊さんは3歳児から年配者まで、160余人の生徒を受け持っている。

 初心者の心得として大切なのは、「水の中でリラックスすること。水に対する不安感をなくすことが第一歩につながる」のだという。生徒の中には年配者もいるが、「ひざや足に負担をかけずに運動ができるためだ。水の抵抗によって、20〜30分プールの中を歩くだけでも立派な有酸素運動になる」。

 水泳を始めたのは4歳の時。心肺機能を高め風邪の予防にもつながると、オモニが教室に通わせた。以来、水の中に解き放たれる開放感に魅了された。初級部6年の頃、ばく然とだが「泳ぐ楽しさを伝えたい」と思い始めた。

 東京朝高卒業後、地元の北海道に戻り、社会体育専門学校に入学した。2年間生理学、心理学、マネージメントトレーニング論などの学科とエアロビクス、水泳、トレーニング、体操などの実技を学んだ。

 プールに入ると柔和な顔に責任感が宿る。決してあせらず、一つ一つ丁寧に教えていく。「自分が教えた生徒がうまく泳げるようになった時が一番うれしい」と目を輝かせる。

 スクールで最近、人気が高いのはスキューバダイビング入門コースだ。楊さんも高校時代から始め、海中一面に広がる神秘の世界に魅了された。「この素晴らしさを一人でも多くの人に味わって欲しい」と指導に一段と力が入る。

 祖国を訪問した朝青札幌支部の先輩から、海金剛の海の美しさについて聞かされた。「統一したらぜひ、南北の人々とともに海金剛でダイビングしてみたい」。(李明花記者)

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