健康豆知識

　伝統的な食品であるしらすは、大根おろしに添えられるなど食の定番。カルシウムが豊富で、柔らかいので、子供の成長にもよい食品。また、子供からお年寄りまで老若男女が気軽に食することができる。

　東京都中央卸売市場には４月から６月の間が一番多く入荷し、この時期の食卓に季節感と風味を届けている。昨年の東京都卸売市場での取扱量は約９６００トンで、主産地は兵庫、和歌山、愛媛、鹿児島、静岡県など。

　しらす干しの原魚は、かたくち鰯や真鰯の稚魚で、関西以西では、ちりめんじゃことも呼ばれている。しらす干しは、漁獲したままあるいは蒸した後で乾燥させたものを言い、半乾燥したものは釜揚げしらすと呼ばれている。たたみいわしは、板状に素干ししたものだ。

　熱湯を通して大根おろしと一緒に食べるか、天ぷらのタネ、三杯酢などで利用する。最近では、オムレツや餃子、茶碗蒸し、吸い物などにも使われ、食卓を豊かにしてくれる。

　上等なものほど雑魚の混入率が低く、それだけ色も白くなる。ご賞味してみては。（東京くらしねっと５月号より）