トクアッパの子育て日記

アリョンの誕生


 アリョンは、オンマのお腹にいるときから、よくお腹を蹴っていたみたいで、生まれたら元気な子が生まれるんだな、と思っていた。生まれる前に先生に聞いていたので、女の子が生まれるって、事前に知っていた。そして11月5日に陣痛が始まって、スヒャンを病院へ連れて行ったら、もうそろそろ生まれるって言うので、病室でお腹と背中、腰をさすった。

 スヒャンもがんばっているので、自分も頑張んなきゃと思って「さすり役」に徹したが、あまりにも頼りなさそうに見えたのか、唯一スヒャンの為にやってやれる「さすり」役を、オモニに奪われてしまった(俺って役立たずじゃん!)。そうこうしているうちに、オギャーという泣き声が聞こえて、やっと生まれたんだな、と思った(たちあわなかった)。分娩台には、他の妊婦さんもいて、自分の子かどうか分かんないはずなんだけど、なぜかアリョンの泣き声のような気がした…。なんか不思議な感じ!と感激していると、先生が「3500グラムの、元気で色白のかわいい女の子が生まれましたよ!」って言っていた。そのあとみんなに、産婦人科先生お墨付きの、かわいい女の子だぜ!って自慢していたら、誰にでもそう言うんだよって突っ込まれた。でも、わが子はやっぱかわいい。生まれた時の第一印象は「うわっ哺乳類みたい!」てな感じ…。

 自分がアボジになったんだっていう実感は、あんまりなかった。なんか手元にちっちゃいの一匹いるんだけど…みたいな(笑)。なんせブスでもいいから健康であればいいと思っていたから、元気に生まれてきてくれてよかった。

 人間というのは、要求が満たされたら、それに満足できなくなるんだよね。もうちょっとかわいかったらなーなんて、冗談交じりでスヒャンに言った。「ブスだからお前に似てるってことだよ」って言ってたら、最近「アッパ似だね!」ってよく言われる…って事は?…おーい!
(玄徳盛・会社員)

  玄亜怜  2000年11月6日生まれ。アッパ=玄徳盛、オンマ=鄭秀香(27)夫妻の長女

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