同胞コミュニティー東西南北

深い母校愛、強い同窓生意識

埼玉朝鮮初中級学校  愛校会

ここに注目!

◆20〜30代卒業生300余人が会員
◆毎年学校にプレゼント
◆連合同窓会に発展、再編の予定

 今年7月、連合同窓会に発展、再編成される予定のわが愛校会。わずか4人で最初の幹事会を開いたのが5年前のことです。それが今では20〜30代の卒業生ら300余人の会員を擁する民族教育後援団体になりました。

 最初の年、玄関の下駄箱と全教室のロッカーを新しいものに替えました。2年目はコンピューター室の整備を目標にしましたが、一部の会員から「またやるの?」という悲観的な声が噴出。幹事会では「なぜ母校を支えるのか」という根本のところから討論を重ねました。みんなの心の中に愛校心はあります。初心に返り、その思いを繰り返し伝え続けるしかないという結論に達しました。

 この思いが徐々に理解され活動は勢いを増しました。学校側も会の活動に一目置くようになり、会員たちにも自信が生まれました。

 3年目にもコンピューター室の整備を行い、4年目は学校側の意向で、玄関を明るい雰囲気に改装することになりました。ただお金を集めるのではなく愛校会の性格を表現できる事業にしようと、@業者は会員からA解体作業は会員の労働奉仕でB1人1万円以上集めず多数の参加で400万円規模の予算をクリアする――という方針で事業を進めました。5年目は、各期ごとに各クラスを担当し、それぞれ必要としているものをプレゼントしました。

 電話で一声かけることから始まり、一人一人訪ねて趣旨を説明し、時には朝まで語り合う…。こうした過程で人のつながりの大切さを改めて感じました。最大の成果は、母校へのプレゼントを重ねる中で深い母校愛、強い同窓生意識が育まれたことでしょう。

 この間の経験を生かし、埼玉の愛校運動に新しい流れ、力強い息吹をと思っています。多くの同胞の良心が支えてきた民族教育。そんな良心を持った連合同窓会にしてこそ、民族教育を支える力になれるはずです。(金政寿会長)

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