第1回東京外国人学校合同絵画展
国際色豊かで個性的
第1回東京都外国人学校合同絵画展が10〜13日、東京都庁都政ギャラリーで開かれた。財団法人東京中華学校、学校法人東京韓国学園、同東京朝鮮学園、同聖マリア学園セント・メリーズ・インターナショナルスクールの子どもたちによる国際色豊かで個性的な絵画作品約280点が展示され、3日間で1800余人が訪れた。都内の外国人学校、国際学校が共同でイベントを開くのは初めて。各校関係者らは、地位向上と権利拡充へ協力、交流していこうと3年前から話し合いの場を持ってきた。その中で、まずは子ども同士の交流からと、絵画展の企画が立ち上がった。今後の交流拡大へのきっかけにと期待を寄せる各校代表者らのコメントを紹介する。
力合わせて処遇改善へ 東京朝鮮第1初中級学校 呉伯根校長 朝鮮学校だけでなく、日本の外国人学校、国際学校は日本学校に比べ不当な差別的処遇を受けている。力を合わせて改善を訴えていけないかと話し合いを重ねてきた結果、まずは取り組みやすいことから、そして日本市民に広く存在を知ってもらおうと絵画展を開催することになった。難しいことも多かったが無事、今日の日を迎えることができ、感慨深い。 都内には外国人・国際学校がもっとたくさんある。今後、より交流の幅を広げ、内容も深めていきたい。 意義大きい都庁開催 東京中華学校 張建国副理事長 日本の首都である東京の、それも都庁で、東京にある外国人学校、国際学校が一緒にイベントを開いた意義は大きい。子どもたちの描いた絵を通じてそれぞれの学校の存在を都民に知ってもらうことができる。 今後も、同じ東京にある外国人学校、国際学校同士で、スポーツなどを通じてこうした交流を重ねていきたい。 様々な分野で交流の幅を セント・メリーズ・インターナショナルスクール 日本に住む各国の子どもたちが交流する今回のような機会を持つことは重要だ。 今回の絵画展を機に、様々な分野で交流を重ねていくことはいいことだと思う。 また今後、外国人学校・国際学校に限らず、日本の学校とも交流の幅を広げていけたらより意義深いだろう。 うれしい心のつながり 東京韓国学校 金龍満校長 今回、とくに同じ同胞同士が心のつながりを持てることになり、うれしく思っている。作品を見ても、双方とても民族性にあふれ、とてもいい。これからもたびたび、このような機会を持たなければならない。 今回を契機に、他の外国人学校、国際学校ももちろんのこと、同じ民族の学校同士の交流がより深まっていくことに期待している。 |