インタビュー 大阪世界卓球を振り返って
中国と遜色ない女子
チェ・ラウ(朝鮮卓球協会書記長)
第46回世界卓球選手権大会(4月23日〜5月6日、大阪)に参加した朝鮮選手団は女子団体で銀、女子シングルスで銅メダルを獲得した。チェ・ラウ団長(朝鮮卓球協会書記長)にインタビューした。 (千貴裕記者) ―今大会を振り返ってどうだったか。 女子団体の目標は優勝だったから、2位という成績には満足していない。中国との決勝戦を振り返ると、主力選手に精神面では負けていなかったが、技術面で課題が残った。その点をそれぞれの選手がどのように今後、克服していくのか、この点さえ解決できれば中国に追いつけると思う。 一方、男子は大会3年ぶりの世界選手権出場だった。近年、世代交代がうまくいかず、チーム状態は今、過渡期にある。世界水準に近づくには少し時間がかかる。 ―女子個人戦で銅メダルを獲得したが。 5大会ぶりのことだ。キム・ユンミ選手は本当によく頑張った。女子は世界水準にあり、今大会に出場した選手たちの実力はみんな、紙一重だ。試合に臨む準備状態、精神力によってキム選手のみならず他の選手たちもメダルを獲得できる力を持っている。 ―統一チームは構成できなかったが。 3月に統一チームでの出場を南北で協議したが、実務的な問題が完全に合意できなかった。優勝できるチームを構成するための十分な練習条件を保障するのに、決定的に時間が足りなかった。しかし大会期間中、北南の選手たちは同じ宿舎の同じ階で寝食を共にしながら、何の違和感もなく自然に交流を深めた。 ―今後の展望について。 9月から試合ルールが変更される。1セット21点制が11点制になり、サービス時にボールが完全に見えるように打たなければならない。次の世界大会を目指して、各国チームの動向などを見極めて対策を十分に取り、それに対抗できる技術を磨いていきたい。 最後に、在日同胞たちの激励、応援が選手たちに大きな力と勇気を与えてくれた。感謝したい。 |