今週のスポット

朝高卒業後始めたフラメンコ

人生を表現、「いま夢中」

仙台在住の李成喜さん(23)


 疲れ切ってダラダラとしていた男性が、5時の終業時間になると、栄養ドリンク剤を飲んで突如、元気になり、疲れを知らず遊び回るというCMがあった。通称「5時から男」。

 宮城県仙台市内のOL、李成喜さん(23)は、自身を「6時から女」と例える。東北最大の繁華街、仙台市国分町に繰り出すわけではないが、6時に仕事が終わると週1回、フラメンコのインストラクターとして教え、また習うほか、バレエのレッスンを週2回受けているからだ。

 バレエは東北初中高初級部1学年から、フラメンコは朝高卒業後に始める。なかでも今もっとも夢中になっているのがスペインの民族舞踊、フラメンコだ。

 オペラ協会の定期公演やゴルフ場のグランドオープンイベントなどの舞台に上がる。「日常生活では味わえない達成感を味わえる」からだ。とくに落ち込んだ時や疲れた時、ストレスを感じた時に踊ると、「湧き水のごとく元気がわいてくる」とか。

 フラメンコのリズムは、最初は誰もが難しく感じる。フラメンコを代表するソレアなど3拍子系の曲は、日本にはなじみのない12拍子を1コンパスと考え、そのなかで踊り、歌い、そしてギターの伴奏がついてくるが、「手首の回し方、腕や上体の使い方、足の打ち方、回転など基礎を身につければ、独特のムードにひたり、新しい世界を発見することができる」。

 5月から月2回、女性同盟仙台支部主催のサークル講師を務める。「フラメンコは生きる喜びや悲しみ、苦しみ、つまり人生を表現するので、オモニたちならすばらしい踊りを披露できるでしょう」と目を輝かせていた。(基)

 各地の若い世代の生活ぶりを今号から紹介します。

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