各地の同胞生活相談綜合センター 1〜3月の相談案件

4816件、2675件を解決

多い経済・生活、結婚、海外渡航など


 同胞の生活と権利を守る拠点として、昨年4月から各地に開設された同胞生活相談綜合センター。各地のセンターに今年1月から3月までに寄せられた相談案件数は4816件にのぼり、そのうち2675件の問題を解決したことがわかった。

 各地センターへの相談の内容は、経済・生活(1252件)、冠婚葬祭(819件)、海外渡航(742件)、法律・人権(446件)、健康保険(297件)、就職(231件)、教育問題(192件)、祖国関係(101件)、その他(262件)となっている。冠婚葬祭と経済・生活に関する相談は全体の47.7%を占めている。

 また、センターを訪れる同胞の内訳を見ると、総聯傘下の同胞は3558件、81.9%でその他が18.1%。

 総聯傘下の同胞の相談は、結婚(293件)、婚礼(255件)、海外渡航(224件)に関する順で相談が多い。

 傾向的に依然として、同胞の関心事は、結婚問題に関する相談だが、とくに最近目だつのは、海外渡航に関するものだ。センターでは、昨年から朝鮮民主主義人民共和国パスポート発給の窓口の役割も果たしている。

 その他民団、未組織、帰化同胞たちの多くは、保険・年金、求職、結婚に関する相談を寄せていた。

 中には、地域の役所を訪ねたがよくわからず、センターの門をたたいたという例も少なくない。訪ねたセンターで、親身に相談に応じてもらい、感謝の気持ちを伝えて帰っていくという。

 世代別では、20代以下475件、30代585件、40代850件、50代以上が2432件となっている。

 20代から30代同胞の相談案件は、総数の24.4%になり、その内容は結婚相談が216件、婚礼127件、海外渡航115件、求職64件などだ。

 寄せられた相談は、基本的に各センターの相談員が解決に当たっているが、同胞専門家や日本の法律家、日本の行政関係者にも協力を求めている。

 また、やはり日本の不況と相まって経済面での相談が多く、今後も増えそうだ。民族結婚に関する相談の解決は、各地の結婚相談所とも連携をとりながら、解決に当たっている。

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