春・夏・秋・冬

 先週、17〜18の2日間、米テキサス州のA&M州立大学で、「こんにちの北朝鮮―包容か対峙か」と題する学術会議が開かれた。注目されたのは、事実上の主宰者が現大統領の実父、ブッシュ元大統領だということと、米の そうそうたる 朝鮮問題専門家が発言したこと

▼行ったことがないので、テキサスと聞けば、砂漠とサボテンと西部劇しか思いつかない。よもや対朝鮮穏健派と強硬派がAK(AMERICA―KOREA)牧場の決闘をしたわけではあるまいが、なにしに父のブッシュがしゃしゃり出ているのかと、訝(いぶか)られる

▼17日に行われた歓迎晩餐会で、その父は「対北政策は現在、米国のもっとも重要な外交政策」であり、「新行政府の対北政策再検討を、それほど心配しなくてもよい」と述べた。彼は同じ席で、駐米南朝鮮大使に「新大統領のチームは、(クリントン)前大統領の政策を受け継がないという憂慮があるが、時間が経てば誤解が解けるはずだ」と耳打ちしたという

▼これについては思い当たる節がある。ブッシュは大統領時代、南北朝鮮の和解のために、米国がある種の用意のあることを南と 北 に知ってもらいたいと力説していたこと、クリントン政権の対北政策は、そもそもブッシュ前政権の発案だったことなどがそうだ。その一方で彼は、91年の南北合意書採択には、露骨な不快感を表していた。米国抜きの南北和解は まかりならん と

▼さて、外交にはまったく疎いと言われるジュニアだが、「父がついているから、もう大丈夫?」(元)

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