楽しく野菜作り

プランターでも十分


 家庭でできるプランターでの野菜の育て方と、それら野菜の持つ栄養について紹介する第2弾。

ニンジン

 育て方 容器栽培にはミニニンジンが最適だ。植木鉢(8〜10号)かプランターに種をまき、ごく薄く腐葉土をかぶせる。新聞紙を1枚のせて日陰に置き、発芽するまで土が乾かないよう水やりをする。

 発芽後、草丈2〜3センチになったら、日当たりのよい場所に移す。その後は、土が乾いたらたっぷり水をやるようにするとよい。

 間引きは葉が触れ合う程度に何度か行う。その都度少量の化成肥料を与える。わりばしなどを土に突き刺す作業(中耕)をすると生育がよくなる。種まき後、90日目から収穫できる。

 栄養 カロテンがたっぷり含まれており、これが体内でビタミンAに変わる。抵抗力を高め、病気にかかりにくくする。カロテンはガンや老化防止にも。

サツマイモ

 育て方 深さが深い植木鉢、プランターを用意。5月頃、苗を購入し容器栽培用に配合した土か培養土(他の野菜より肥料は少なめ)に、深さ5センチ程度に水平ざしに植え付ける。

 最初の頃は水やりを欠かさないこと。その後は土の表面が乾いたら水やりをする。6、7月に中耕をして土を寄せる。後は収穫する10〜11月まで追肥の必要はない。収穫期が来たらまとめて掘りあげる。畑で育てたものに比べ、イモの太さも収穫量も劣るのは覚悟を。

 栄養 でんぷんが主成分なので、活力のもとになる。肌をきれいにする効果抜群。ビタミンCもみかんと同じぐらい多く含まれている。さつまいもに含まれるビタミンCはでんぷんに含まれているので熱に強く、調理後も60%以上残っているといわれる。食物繊維で腸の働きを活発にする。皮にはポリフェノールやカルシウムが多く含まれている。

サヤインゲン

 育て方 容器栽培用に配合した土か培養土を用意する。植木鉢(10号)では、種を中央に2センチほど離して5〜6粒まく。プランターでは、20センチ間隔で1ヵ所2〜3粒、種と種を1.5〜2センチ離してまき、終わったら種を土に押し付け、培養土を1センチほどかけて水をやる。その後は土の表面が乾いたら水をやるようにする。

 本葉2〜3枚の頃に間引きし、植木鉢では4、5本に、プランターでは1ヵ所2本にする。追肥には化成肥料を少量。種をまいてから2ヵ月ほどで最初の収穫ができる。その後も大きくなったものから順に収穫。

 栄養 食物繊維が多く、カロテンも比較的多く含まれている。ビタミンB1、カルシウムも豊富。

 (「野菜づくりで発見! 楽しく育てておいしく食べよう」参照)

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