フリーマケット

売れ筋はタオル、カバンなど 大切なリサイクル精神

主催者に予約→許可証(使用料)→出店


 学校支援を目的に、朝鮮学校では様々な機会にアボジ会やオモニ会などが家のものを持ち寄って、バザーやフリーマーケットが開かれる。日本の各地で盛んだが、ではどうすればよいのか、実際にフリーマーケットを体験してみた。

 日時は4月1日、場所はJR千駄ヶ谷駅近くの明治公園(東京都)。

 この場所でフリーマーケットに参加するにはまず、事前に主催者の「環境を考える市民の会」に電話で予約を入れる。予約は24時間OK。先着順で定員になるまで受け付ける。留守電になっているので、@会場名A出店日B名前C電話番号D出店方法――の五つを吹き込めば予約完了だ。

 当日は受付で出店費用(手持ち2000円、車ごと3000円)を払い出店許可証をもらう。この際、身分を確認できるものを持参。

 当日は朝から快晴。四月初めというのに長袖シャツ一枚で大丈夫なほどの暖かさだった。現地には朝八時に到着。すでに店開きの準備を始めている人が多い。

 明治公園の場合、車(ワゴンなど)ごと出店と手持ち出店を合わせて規模は700店。面積は手持ちが2.5m×2.0m=5.0u。といってもイメージが沸かないだろうが、ほぼ畳3枚分で、けっこう広い。車ごとだと5.25u(品物の面積のみ)。記者の場合は車ごと出店した。

 開始時間はいちおう午前10時だが、良い品物を誰よりも先に手に入れようと待ちきれないお客さんがすでに朝早くから詰め掛けていた。だから、良い物は朝一番に売れてしまう。

 記者も仲間2人とともに準備を始めたが、その矢先から、「そのかばんいくら?」と何度も尋ねる女性が。「まだ開店前なので待ってください」と言ってもどこ吹く風、聞き入れてくれない。結局、女性は記者が愛用していたプラダのバッグを2000円で購入した。

 品物は衣服、かばん類、靴、アクセサリー、食器類、文房具など多彩だ。フリーマーケットの目的は、家にある不用品をリサイクルして、必要な人に役立ててもらうところにあるのだから、基本的には家で使っていたり、新品のまま使わずにいたものなどを出品する。
 しかし、あまりにも汚れていたり、壊れかかったものなどの出品は常識外。できるだけ状態のよいものを準備する。出品する際には、服などは洗濯し、アイロンがけをしておくのが礼儀だ。

 「環境を考える市民の会」では、食品・飲食物、偽ブランド品、コピー品(録画・録音、複写など)、アダルトビデオ、アダルト雑誌、骨とう品、医薬品、酒・タバコ類、宝石などの商品は販売禁止としている。

 記者の開いた店で、この日1番売れたのはタオル、ハンカチ類。新品なので1枚300円から500円の値をつけたが、完売した。かばんなどの小物も売れ筋。

 値切ることも、フリマのだいご味だ。「200円」「いや150円」「じゃあ180円まで負けます」。客との丁々発止のやりとりが、何だか「にわか商人(あきんど)」になった気分にさせてくれる。

 これからは気候もよくなるので、一度仲間を募ってフリマを体験してみては。客としてのぞくのもお勧めだ。掘り出し物がゲットできるのは間違いない。(文聖姫記者)

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