同胞コミュニティー東西南北
ウリマルで演じる素晴らしさ
朝鮮大学校 演劇部
今年2月の卒業公演を終えて
ここに注目! |
◆裏方も自分たちで |
◆正確な発声、発音 |
◆学内で年3回公演、外にも活動の幅広げ |
◆部員大募集 |
朝鮮学校で演劇部があるのは唯一朝大だけです。81年、近隣の日本の大学から文化祭出演の依頼を受け、各学部から演劇好きを集め公演したときから活動が本格化したと聞いています。
卒業生の中には、同胞、日本の劇団の役者やスタッフとして活躍している人もいます。部員それぞれが衣装やメーク、照明や音声などもすべてこなすので役者より裏方に興味を持つ人もいます。 演劇の醍醐味は役になりきり観客を笑わせ、泣かせ、感動させること。そのために必要なのは、お腹から大きな声を出し、セリフをはっきり話すことです。私たちはウリマル(朝鮮語)演劇を追求しているので、正確な発音を身に付けることが非常に大切です。日常会話と違い、演劇のセリフは大勢の観客に向けて発するからです。 興味本位で入部した初心者ばかりの私たちにとって、かなり高水準の要求といえます。そのため発声と発音、演技の基本指導は涙が出るほど厳しいものです。 私たちは朝大内で年3回公演します。題材は主に朝鮮学校を支える父母や、朝鮮人としてたくましく生きる卒業生の姿を描いたものです。 公演を目前に控えると、意見の食い違いや高まる緊張と焦りで部員同士、衝突することもあります。でも舞台が成功し、観客の反応がよかった時の達成感は大きく、それが次への意欲につながります。 この数年間は、ウリマル演劇の素晴らしさ、感動をもっと多くの同胞たちにも伝えようと、神奈川、茨城、東京の各朝高や都内の各朝鮮初中級学校でも公演してきました。今後も可能な限り活動の幅を広げていきたいと思います。 私たちは、ウリマル演劇を守り伝える誇りを胸に、その伝統をともに受け継いでいこうという、新しい仲間の入部に期待しています。(徐慶順部長、3年) |