出会い−民族結婚・・・同胞結婚相談所がサポート(6)

引き合わせは趣味の一致

カウンセラーの予感的中

朝高時代のサークル仲間―任、鄭さん夫妻の場合


同胞結婚相談中央センター主催の
コリアンブライダルフェア(昨年8月30日、東京)


 関東出身の任哲(30)、鄭成美(28)夫妻(いずれも仮名)。見合いを通じて結ばれた2人だが、実は朝高時代、サークルをともにした先輩、後輩でもある。

 2人が入会したのは98年秋のことで、お互い見合いも初めての経験だった。

 鄭さんは教員をこころざし、朝大へ進学。熱心に学び、卒業後は地元の朝鮮学校で教べんをとることになった。おっとりした性格で生徒の人気も高く、保護者や同僚からも慕われていた。

 新人教員の宿命からか、放課後は連日、居残りが「日課」となった。そのため、「恋愛」「結婚」という言葉は自然と遠い存在になってしまった。

 でも、「人生は仕事だけではない」「姉も含め、同級生たちも1人、2人と結婚をしてオモニになっている」。そんな考え、刺激を受けて鄭さんは、見合いをしてみようと、相談所に入会した。

 一方任さんは、鄭さんと同じく大学まで民族教育を受けた後、同胞企業に就職した。2、3年して同期の仲間たちが次々と結婚するのを目の当たりにし、少し焦りだしていた。長男というプレッシャーもあった。相談所を通じてすでに結婚している同級生の勧めもあって、入会を決めたという。

 マッチングで2人の名前が上がったのは「朝大卒」「趣味=クラリネット」だったからだ。担当したカウンセラーは、「2人は学生時代、同じサークルで顔見知り。そのうえ趣味も一致するのだから、お互い好感を抱くかもしれない」と見合いを打診した。

 案の定、鄭さんは「優しくて感じのいいオッパだった。あの人なら」と快く話を受け入れた。任さんも「彼女なら」と同じだった。

 そして見合いの日、話もはずんで気の合った2人は別れ際、1週間後にデートを約束。その後交際は順調に進み2は無事、再会から7ヵ月後の99年春にゴールインした。

 「再会を果たし、そして結婚できたのも相談所のおかげです。価値観、人生観が同じ者同士、明るい家庭を築いていきたい」と口をそろえる2人。現在長女とともに新築の家で暮らしている。

 任さんのオモニは、「本当にいい嫁をもらって幸せ。次は次男をたのみたい」と語っていた。(李賢順記者)

各地の相談所から/中部

金順愛(58)同胞結婚相談中部センター所長

 若い同胞の入会も日に日に増えています。バージョンアップしたマッチングシステムをフルに活用し、「親」として全ての会員によいお見合い相手を紹介できるよう努めます。遠距離の相手でも「合いそうだ」と思ったら会ってみてください。(同胞結婚相談中部センター=TEL 052・733・7180)

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