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統一への思い伝わる

南の歌手 キム・ヨンジャさん、平壌でソロ公演

 平壌市の青年中央会館で7日、太陽節を記念し平壌で行われる第19回「4月の春親善芸術祭」に出演する南の歌手、キム・ヨンジャさんがソロ公演を開いた(写真)。南の歌手が平壌でソロ公演を行うのは初めて。

 幕が上がり、舞台に登場したキムさんが「南で一番の美人歌手を目にすることができて、みなさんはラッキーですね」と冗談を交えながらあいさつすると、聴衆は大爆笑。会場は一気に和やかなムードになった。選曲は北の歌謡曲と解放前の歌が中心。昨年の6.15共同宣言発表後に南でも大流行した「パンガプスムニダ(お会いできてうれしいです)」に始まり、「都会の娘が嫁に来る」「口笛」など北でポピュラーな歌謡曲をオリジナリティー豊かな編曲と確かな歌唱力で披露して聴衆を喜ばせた。キムさんは歌いながら客席に降りて平壌市民と言葉を交わすなど、聴衆とのコミュニケーションにも務めた。公演を観覧したファン・チュンシルさん(42)は、「北の歌手と雰囲気は違うけれど、歌がとても上手。北と南が1つになり、統一を成し遂げようという思いが伝わってきた」と興奮冷めやらぬ様子で語った。【平壌支局】

「つくる会」教科書の検定パス

南朝鮮の市民団体、日本製品の不買運動/当局に毅然たる対応求める

 報道によると、「過消費追放汎国民運動本部」(パク・チャンソン事務局長)は7日、日本の歴史教科書わい曲に対する抗議の一環として日本製品の不買キャンペーンを進めると発表した。

 同本部はこの日発表した声明で、「つくる会」の教科書を合格させた日本政府に対する強硬な対応策が必要だと強調。南朝鮮当局に日本との文化交流を中断し、輸出規制を設け圧力を課すよう求めた。国連の場で日本の戦争犯罪を明らかにする努力も必要だとしている。同本部は今後、日本製品の不買を求める署名運動を進めていく。

キューバ副議長、最高人民会議代表団と会見

 キューバ国家評議会のカルロス・ラヘ副議長が4日、ハバナでの列国議会同盟(IPU)第105回総会に参加した朝鮮最高人民会議代表団(団長=金永大・最高人民会議常任委員会副委員長)と会見した。

 ラヘ副議長は席上、これまでの10年間、両国は社会主義を守り政治的関係をさらに強めたと述べた。また、米新政府が反キューバ封鎖と侵略策動を強化し、朝鮮に対する「力の政策」を唱えているが、両国が原則を守れば勝利することができると強調した。(朝鮮通信)

南政府に賠償判決/梅香里米軍演習被害

 京畿道華城郡梅香里の住民14人が近接する駐韓米軍クーニ射撃場での爆撃演習などにより、家屋崩壊や騒音などの被害を受けたとして1998年2月、対策を講じなかった政府に損害賠償を求めた訴訟で、ソウル地裁は11日、政府に1億3200万ウォン(約1300万円)の支払いを命じた。米軍の訓練に伴う被害に対し、政府に賠償を命じた判決は南朝鮮で初めて。

日本国会前で座り込み/「教科書」に抗議、南の議員

 南朝鮮国会の金泳鎭議員が11日、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導・編集の中学歴史教科書を検定で合格させた日本政府に抗議し、東京・千代田区の国会前で抗議の座り込みを始めた。金議員はキリスト教徒による議員連盟の会長で、10日には同議連に参加する3議員と共に外務省を訪れ、「歴史教科書わい曲に関する抗議文」を提出した。

 金議員は「日本は反省しろ!」と書かれたボードを手に持ち、水以外は口にしていないという。座り込みの期間は未定。

日本政府は法的責任を/性奴隷問題で国連人権委に報告書

 スイス・ジュネーブで開かれている第57会期国連人権委員会で2日、「女性に対する暴力」特別報告者のラディカ・クマラスワミ氏の報告書が公表された。45ページにわたる今年の報告書でも、冒頭の「要約」と国別事例の「日本」の項で「慰安婦」問題を取り上げ、「日本政府は道義的責任を認めたにもかかわらず、法廷責任の受け入れ、被害者への賠償を拒否している」と日本政府を厳しく非難した。

 「新しい歴史教科書をつくる会」が作成した歴史教科書を採択するなど日本政府の取り組みが後退していることから、同委員会ではアジア各国の対日批判が噴出することは必至だ。

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