新世紀へ−民族教育を歩く

始まる週5日制


課外活動で消防館へ(川崎初中)


 新学期、全国のウリハッキョで学校週5日制への移行がスタートした。完全実施は2003年度から。これは日本の学校で来年度から始まる完全学校週5日制(毎土曜休校)とは異なり、毎月第2、第4土曜は休校、その他の土曜には授業を休んで課外活動等を行うというもの。今年度は、まず毎月1回が課外活動の日となる。週休2日人口が相対的に少ないなどの同胞事情を考慮した独自の五日制だ。

 課外活動とひとことで言っても内容は様々。要は普段の授業ではやりたくてもできない事をいかに工夫するか。昨年度から一足先に導入を開始した実験校(11校)のプログラムは、初級部で学校近隣の探索や社会施設見学、巨大な工作品作りに至るまでバラエティー豊か。中高級部ではさらに人権、福祉教育など幅広い分野に及ぶ。同胞社会、地域社会との連携をどう深めるかも重要な研究課題だ。創造性や自主性の育成により重点を置くのが特徴といえる。

 学生たちの反応はひとまず上々。教室を飛び出して、自然や社会にじかに触れ、考えることは、子どもの本来の興味をそそるようだ。どんどんいろんな体験をさせてほしいとの父母らの声も聞かれる。教員もしかり。新しい実験は、たくさんの手間暇と試行錯誤を要する分、クリエーターとしての喜びを実感できる作業でもあるのだろう。

 「子どもたちに体験させたい素材はいくらでも探せます。学校の裁量で教育内容を深められるという意味でも、やりがいを感じますね」(川崎初中・梁瑞鳳教務主任)     (姜和石記者)

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