同胞コミュニティー東西南北
今年の夏に朝鮮語公演「拠り所」確認したい
劇団アラン・サムセ
ここに注目! |
◆秋に旧作披露の地方公演実現へ |
◆朝鮮学校、地域で脚本、演出の指導も |
98年の「バンテージ」に出演したメンバー。
今年は多数の新人が入団する。
劇団アラン・サムセは、今年で結成14年目を迎える在日朝鮮人の劇団で、在日本朝鮮文学芸術家同盟に所属しています。
日本語による創作や表現活動を志向する同胞が多いなか、「母国語による在日同胞の生きざま」を中心テーマに据え、活動しています。劇団名のアランには、「アリラン」の語源の1つ、「アラン伝説」のヒロイン、アラン(阿娘)に象徴される民族的情緒を大切にしながら1〜3世同胞の生きざまを表現していこう、という意志を込めました。 13年にわたる演劇活動を通じ、同胞社会の過去を振り返り、現在を見つめ、未来を展望して来ました。そしてこの2年、多様化する在日同胞社会を写し出す新たな試みとして、日本語による公演を行いました。そのせいか、「もう朝鮮語ではやらないのか?」という質問をよく受けますが、そんなことは絶対にありません。 昨年の広島、松山公演を通じて、私たちは改めて「自分の拠って立つ所」を考え、学びました。「歌を忘れたカナリア」にならぬよう、今夏にその成果を朝鮮語公演で確認しようと思います。晩秋には、昨年に続き、旧作の地方公演をできるだけ多くの地域で敢行しようと意欲を燃やしています。 同時に同胞による演劇活動の視野を広げ、豊かにするための活動も柱に据えます。朝鮮学校や地域で行われる演劇に対し、演出や脚本の指導、アドバイスを行い、台本の収集、整理を進めます。 今年は例年になく多数の若手新人の入団が決まりました。新戦力が加わった劇団の新たなる境地と展開にご期待ください! ※多くの朝鮮学校や地域で公演したいと切に願っております。資料や公演ビデオ、脚本などを無料でお送りします。(座長、金正浩、連絡は朝鮮大学校文学部まで) |