金日成総合大学・古生物学研究グループ

6億2000万年前の古生物化石発見

クラゲ(平壌市)、海草(黄海北道)


クラゲの化石(白線部分、朝鮮中央通信=朝鮮通信・電送)


海草の化石(白線部分)


 朝鮮通信によると最近、朝鮮の地質学者たちが6億2000万年前の古生物化石を発掘し、世界地質学会に波紋を投げかけている。

 平壌市の中和郡、祥原郡と黄海北道の黄州郡、燕灘郡一帯の原生代層から出土した1000余点の化石は、多細胞のクラゲと海草であることがわかった。

 クラゲの化石は円板の直径が0.6〜2センチで皺(しわ)模様があり、海草の化石は幅0.1〜0.3センチ、長さ1〜15センチで非常に幅の狭い葉、茎、根の模様をなしている。

 化石はすべて波静かな浅い海、生態環境が非常に有利な条件で生息していたものと判明した。これは、この一帯が生物の進化、発展に最適な地域であったことを物語っている。

 これらの化石の発掘により、朝鮮が生物進化および地域発展において最も古い国の1つであることが明白になった。

 これに先立ち発掘された恐竜の足跡化石と「朝鮮始祖鳥」の化石も、古生物の発生と進化過程を見せつける貴重な遺跡である。

 黄海北道の平山郡竜宮里から出土した1億〜8000万年前の恐竜の足跡の化石は現在、地球上で最大の陸上動物である象の足跡とは比較にならないほど大きなものである。

 1億5000万年前に生息していた「朝鮮始祖鳥」の化石も、朝鮮で高等な陸生脊椎(せきつい)動物の進化が系統的になされていたことを実証する国宝的遺物として地質学界の大きな関心を集めている。このほかにも、中生代地質研究に大いに寄与した翼竜化石の発掘など古生物化石が朝鮮の各地域から出土した。

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 クラゲと海草の化石は、金日成総合大学地質学部の古生物学研究グループが、平壌市の中和郡と祥原郡、黄海北道の黄州郡と燕灘郡一帯に分布している原生代層での科学研究と化石発掘作業を行う過程で発掘された。

 世界的にもまれなこれらの化石は、単細胞動物が巨視的な多細胞へと移行した時期の動物化石と、微視的な単細胞の有機体が巨視的な最初の多細胞海鳥類へと移行した時期の植物化石である。

 今回の発掘によって、朝鮮で生命体が起源し、6億2000万年前から巨視的な最初の多細胞生命体へと進化、発展し、それが人類の発生へとつながったことを古生物化石像によって科学的に解明できる確固たる物質的土台がもたらされた。

 また、これらの古生物学的資料に基づいて、朝鮮が地殻発展史において世界的にも古い国の1つであることが実証できるようになった。

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