動き―朝鮮半島


「日本政府に責任」、侵略戦争正当化の「つくる会」教科書で中国外相

  報道によると中国の唐家仙※(※=王偏に旋)外相は6日、記者会見し、アジア諸国に対する侵略戦争の史実をわい曲した「新しい教科書をつくる会」作成の歴史教科書が近く文部科学省の検定に合格する可能性が高まっていることと関連し、「検定過程は複雑だが、最後は日本政府が決めることであり、日本政府が責任と義務を負わなければならない」と警告。「中国政府と人民は目を凝らして見守っている」と、日本政府の対応を注視する考えを表明した。

 また、唐外相は教科書問題の本質について、「日本が過去の侵略を正確に認識し、対処できるかどうか、実際の行動でアジア近隣各国の信頼を得ることができるかどうか、平和発展の道を引き続き歩もうとしているのかどうかにある」との認識を示した。

 援助食糧の流用発言を非難

  3日発朝鮮中央通信は、国際的なNGO「国境なき医師団」のテリー研究局長が2月20日、共同通信の取材に対し、朝鮮への援助食糧の大部分が「政府と軍の官吏だけに分配」されており、日本が寄贈した50万トンのコメの分配状況についても「調査の必要性」があると語ったことについて、「何の根拠もなく事実をわい曲し、世論を誘導しようという発言」「国際主義的な協力ムードに水を差す行為」だと非難した。

 論評は、国連・世界食糧計画など朝鮮駐在の多くの国際機関が援助物資の分配状況と利用の透明性を現地で直接立ち会い確認していると強調した。

 歴史学者の朴時亨氏が死去

  1日発朝鮮中央通信によると、金日成総合大学歴史学部研究士で労働英雄の朴時亨氏(「金日成」賞桂冠人、アカデミー会員、教授、博士)が、長い闘病生活の末に2月26日、91歳で死去した。

 日本帝国主義の植民地時代に慶尚南道で生まれた朴氏は、解放後に朝鮮で活躍。安岳宮址をはじめとする歴史遺跡の発掘整理や檀君陵、東明王陵、王建王陵の改築事業、民族古典の翻訳事業に積極的に寄与し、多くの歴史学論文と教科書、参考書を執筆した。(以上朝鮮通信)

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