総聯中央 韓徳銖議長の密葬

朝鮮会館でしめやかに挙行

総聯活動家と在日同胞、日本と外国の人士らが弔問に訪れ献花した(22〜24日、東京千代田区の朝鮮会館)

最高人民会議内閣から弔電/内外人士らも弔意

 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議代議員で、二重労働英雄である、在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会の故韓徳銖議長の密葬が在日本朝鮮人総聯合会葬として24日、東京・千代田区の朝鮮会館でしめやかに行われた。一方、朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長は23日、平壌に在住する故韓徳銖議長の子息宅を弔問した。また朝鮮の最高人民会議常任委員会と内閣は連名で、総聯中央常任委員会あてに弔電(22日付)を寄せた。

 24日の密葬には、葬儀委員会委員長である総聯中央の徐萬述第一副議長と同副委員長の許宗萬責任副議長をはじめ各副議長と局長、各団体、事業体の責任者、総聯各地方本部委員長らによる葬儀委員、日本各地の総聯の元幹部、活動家と同胞らが参加した。

 追悼曲が流れる中、遺族をはじめ葬儀委員、総聯活動家と同胞が故韓徳銖議長を追慕し献花した。

 韓徳銖議長の遺骸を載せた霊きゅう車は同日正午、朝鮮会館を出発し、朝鮮新報社(新宿区筑土八幡町)、朝鮮出版会館(文京区白山)、東京朝鮮中高級学校(北区十条台)を回った。当該機関の活動家と東京中高の教職員、生徒、保護者らが哀悼の意を表した。

 密葬に先立ち、韓徳銖議長の遺骸は22日午前から24日午前まで朝鮮会館に安置された。葬儀委員会の委員、日本各地の総聯活動家と同胞商工人、各界各層同胞が、故韓徳銖議長の霊前を訪れ哀悼の意を表した。

 この間、日本の各界人士やキューバ、シリア、リビアの駐日大使をはじめ中国、ロシア、イラン、カンボジア、ラオス、ユーゴなどの駐日大使館員も霊前を訪れ弔意を示した。

 22日午前から23日の夜まで、朝鮮会館を訪れ弔意を示した主な日本人士は次のとおり(順不同)。

 鳩山由紀夫(民主党党首、衆院議員)、土井たか子(社民党党首、衆院議員)、野中広務(元内閣官房長官、自民党衆院議員)、鶴岡洋(公明党副代表、参院議員)、中西績介(社民党副党首、衆院議員)、渕上貞雄(同幹事長、参院議員)、穀田恵二(日本共産党国会対策委員長、衆院議員)、緒方靖夫(同国際局長、参院議員)、矢田部理(新社会党委員長)、中山正暉(日朝友好議員連盟会長、自民党衆院議員)、園田博之(同事務局長、自民党衆院議員)、久保亘(元副総理、民主党参院議員)、林義郎(元大蔵大臣、自民党衆院議員)、田英夫(社民党参院議員)、原田義昭(自民党衆院議員)、大畠章宏(民主党衆院議員)、近藤昭一(同)、佐々木秀典(同)、古川元久(同)、槙枝元文(朝鮮統一支持日本委員会議長)、三木睦子(元首相夫人)、林亮勝(日朝文化交流協会理事長)、清水澄子(朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会代表、社民党参院議員)、中小路清雄(日朝学術教育交流協会会長)、津和慶子(日本婦人会議議長)、吉岡達也(ピースボート共同代表)、斎田一路(共同通信社社長)、廣瀬道貞(テレビ朝日社長)、澤地忍(東アジア貿易研究会理事長)、床井茂(在日朝鮮人の人権を守る会会長、弁護士)、引田天功(イリュージョニスト)、安江とも子(故安江良介・岩波書店前社長夫人)、高木有為(故高木健夫・日朝文化交流協会元理事長の子息)

 一方、22日付で総聯中央に送られた朝鮮の最高人民会議常任委員会と内閣の連名による弔電は、「韓徳銖同士の逝去は、総聯とわが祖国の大きな損失である」と議長の逝去に哀悼の意を表した。

 ほかにも25日発朝鮮中央通信によると、朝鮮の各政党、社会団体、海外同胞関係機関が韓徳銖議長の逝去に哀悼の意を示し、総聯中央宛に弔電を寄せた。

平壌在住遺族に弔意/金永南委員長

 朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長は23日、総聯中央の韓徳銖議長の逝去に深い哀悼の意を示し、平壌に在住する故韓徳銖議長の子息宅を弔問した。

 金永南委員長は故韓徳銖議長を追慕して黙とうし、遺族らに弔意を表明。在日朝鮮人運動の強化発展のために献身的にたたかってきた海外僑胞運動の元老であり、老革命家である韓徳銖議長の高貴な業績は、祖国とともに末永く残るだろうと述べた。【平壌支局】

3月3日に総聯葬

 故韓徳銖議長の告別式は総聯葬として挙行される。日時、場所は以下のとおり。

 日時:3月3日午前11時(開場10時)

 場所:東京朝鮮文化会館(東京都北区十条台2―6―32)

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