出会い−民族結婚C・・・・同胞結婚所がサポート

素早いアプローチでゴール

その日を確信し、着々と準備


初デートでプロポーズ 厳、尹さん夫婦の場合

 神奈川県出身の厳昌明さん(40)と愛知県出身の尹鳳愛さん(33)は、98年1月に見合いし、それからわずか4ヵ月で結婚に至った。双子の息子に恵まれ(現在、2歳)、神奈川県内の一戸建てで幸せな家庭生活を送っている。

 厳さんは、大学まで日本の学校に通った後、一般企業に就職。その後、27歳で独立し、自分の店(焼き鳥店)をかまえた。店の経営も軌道にのり、すべてが順調に進んだ。しかし、両親の願いは、「結婚」の2文字だった。

 厳さん自身も結婚を意識していたものの、それまで同胞女性と出逢う機会がほとんどなく、日本人との結婚も考えたことがあった。だが、民族結婚を切実に望む両親の気持ちを尊重し、知人の紹介で、同胞女性との見合いを積極的に行った。しかし、「話はなかなかまとまらなかった」。

 そんな時、地元に同胞結婚相談所があることをチラシで知り、即時に入会した。厳さんの希望は、「明るく家庭的でありながらも、自分にあまえすぎない自立心の強い女性」だった。

 相談所が仲介した見合いは、定期的に行われた。しかし、厳さんが気に入っても相手に断られたり、反対にフィーリングが合わなかったりすることがたびたびだった。だが、入会2年目にして、「運命的な出逢い」は実現した。尹さんとの出逢いだ。

 尹さんは、愛知朝高卒の朝銀職員。民族心溢れた家庭に育った。

 神奈川相談所の金淑姫カウンセラーは、「明るくて柔和な雰囲気を持ちながら、人から得たものを肥やしに自分も発展したいという意欲を持った尹さんは、心のしっかりした女性を好む厳さんにぴったりだと思った」と語る。

 厳さんは、見合いの場で1週間後の初デートを申し込む。そして、プロポーズ。返事は1週間後に「OK!」と出た。

 尹さんは、「厳さんの話を聞いていると、物事を合理的、計画的に進めていくタイプと思った。この人なら私を必ず幸せにしてくれると思った」と語る。厳さんも「尹さんのような理想の人、運命の人と必ず出逢えると確信していた」と言う。実は厳さん、結婚相談所入会後、その日に備えて、家をリフォームするほどの意気込みだったのだ。

 厳さんは、尹さんの誕生日と結婚記念日には必ず花束を抱えて帰って来る。そんな優しさに、子育てと家事に追われる尹さんの疲れは癒される。そして、お互いを思いやる気持ちがより一層強くなるのだと2人は笑顔で語った。(李賢順記者)

各地の相談所から/神奈川

尹旗東(69) 神奈川同胞結婚相談所「メアリ」所長

 条件の50%がクリアすれば、紹介相手と会うことをお勧めします。当相談所には「見合いの部屋」があり、そこで1〜2時間話した後お互いが気にいれば、近くの横浜中華街での食事をデートに取り入れることができます。(神奈川同胞結婚相談所「メアリ」=TEL 045・651・4122)

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