総聯中央が民団中央に提出した文書


 民団中央は民団新聞1月31日付を通じ、総聯同胞を対象にした「全国規模の総聯系同胞母国訪問団」事業を今年から春、夏、秋の年3回にわたって「民団主催」で実施し、750人を参加させると公表した。

 そして、2回にわたって行われた総聯同胞故郷訪問団事業を中傷し、総聯同胞を民団の「母国訪問団」に引き込もうという意図を公然と露にした。

 これは、歴史的な6.15共同宣言の精神と北南閣僚級会談の合意に著しく反する、反民族的で反同胞的な行動だ。

 今回の民団中央の行動は、北南両首脳の合意に従い発表された歴史的な6.15共同宣言を支持、歓迎し、その実現を願う全同胞の志向と要求に反する意図的で露骨な挑戦だ。

 総聯同胞故郷訪問団事業は6.15北南共同宣言の精神に依拠し、第1回北南閣僚級会談で合意され、実現した歴史的な事業であり、総聯同胞はもちろん、全同胞に支持、歓迎されている。

 現在、総聯同胞故郷訪問団事業が順調に行われている中で、民団中央が民団主催の「総聯系同胞母国訪問団」計画を発表したのは、総聯同胞故郷訪問団事業を妨害し、同胞社会で不信と対決をあおろうというもの以外何物でもない。

 民団中央が行っている「総聯系同胞母国訪問団」事業の意図が、在日同胞を総聯組織から離間させ、総聯を壊すところにあるのは明白だ。

 民団中央が機会あるごとに言葉では6.15共同宣言を支持して和解と団結について標榜しながら、実際には対話相手の総聯を攻撃しようとしていることを、黙って見過ごすことはできない。

 総聯は、歴史的な北南共同宣言の精神に確固と依拠し、北南閣僚級会談の合意に従い、総聯同胞故郷訪問団事業を継続していく。

 民団が、北南共同宣言の精神に反して引き続き総聯同胞故郷訪問団事業を妨害するならば、全同胞の非難と糾弾を免れないだろう。

 民団中央は、6.15共同宣言の精神と閣僚級会談の合意を尊重し、それを誠実に履行すべきだ。

 われわれは、民団中央が「総聯系同胞母国訪問団」事業計画を即時撤回するよう強く求める。

 われわれの要求に対する民団中央の明確な回答を望む。

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