同胞の店

炭火焼肉 大門
          (京都府 船井郡)

丹波和牛と緑溢れる店内


 店内に入ると、目の前がちゅう房という珍しいレイアウト。「飲食店というと普通、厨房は奥に隠すでしょ。わざとオープンにしたのは、決していい加減な調理はしないという心構えを見せたかったから」と鄭伸子さん(49)。マスターで夫の金ギソンさん(53)、長男の宏司さん(26)、次男の伸司さん(22)の一家4人で店を営む。

 オープンして今年で17年目、現在の店舗に改築してからは九年目になる。屋号には「小さな門が、いつかは大きな門に成長するように」(鄭さん)との思いが込められている。

 店で扱う肉類はすべて丹波和牛。輸入品は一切使わない。生肉は念入りな洗浄作業が必要だが、新鮮素材にこだわり、調理には手間暇かける。キムチやタレも自家製。

 素材と同じくらいに気を遣っているのが内装だ。店内には所狭しと、鄭さん手作りの鉢植えや焼き物、風景写真が並ぶ。一見すると、焼肉店というよりは料亭のような趣だ。

 新鮮な素材、明るい店内、そして何より、必ず全テーブルを回ってあいさつを欠かさないという鄭さんの人柄が、客をひきつけて離さないようだ。地元だけでなく、はるばる東京から食べに来る人もいるという。 (成)

 ※「朝鮮新報を見た」と言えば、もれなく生ビール一杯サービス。

 おすすめメニュー カルビ(980円)、ミノ(800円)、テッチャン(700円)、塩タン(980円)

 営業時間 午前11時〜午後10時(午後2時〜3時は準備中)。月曜定休(月曜が祝祭日の場合は営業、翌日振替休日)。京都府船井郡八木町室河原中塚27。TEL 0771・42・4814

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